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2021 Fiscal Year Research-status Report

The study on the social environmental factors forcing the aged [to become aged]

Research Project

Project/Area Number 20K10679
Research InstitutionUniversity of Occupational and Environmental Health, Japan

Principal Investigator

辻 慶子  産業医科大学, 産業保健学部, 訪問研究員 (60336188)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 内田 真優美  産業医科大学, 産業保健学部, 助教 (60849701)
岩田 直美  名寄市立大学, 保健福祉学部, 助教 (70803261)
児玉 裕美  産業医科大学, 産業保健学部, 訪問研究員 (80584515)
下條 三和  帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (90586299)
笹木 葉子  名寄市立大学, 保健福祉学部, 教授 (90593559)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords高齢者 / 組織風土 / 高齢者福祉施設 / 自立 / 羞恥 / 日常生活行動
Outline of Annual Research Achievements

2021度は、日常生活行動(入浴介助・排泄介助・食事介助・歩行介助)について、自宅での介助と施設での介助について、羞恥を生じる場面と羞恥の強さを把握するために、高齢者福祉施設勤務者(以下勤務者)と入居者を対象とした質問紙調査を行った。また、勤務者には職場風土に関する調査も合わせて行った。さらに、医療系の学生は、臨地実習において高齢者へかかわることが多いため、高齢者の尊厳を尊重するケアができるように教育を行うことは、医療系の基礎教育において重要であると考え、看護系・理学療法系・作業療法系の学生へ入居者と同様の質問紙調査を行った。それぞれの結果は、以下の通りである。高齢者施設へのアンケート調査依頼を360施設に依頼したが、研究参加を受諾施設は12施設であった。入居者48名と勤務者63名へアンケートを配布したが、回収は入居者35名(72.9%)、勤務者21名(33.3%)であった。
羞恥が生じる場面は、自宅と施設では、勤務者が入居者より入浴介助において施設での見守りでの入浴に羞恥が強い傾向を示していたが、その他は両者同じ傾向であった。羞恥の強さでは、入居者と勤務者とも排泄介助が最も強かった。日常生活行動のどの場面でも両者が同じ傾向を示していた。また、勤務者の職場風土については、イキイキ仕事をしている勤務者は全体の1/4程度で、ほとんどの勤務者が強制・命令が強く、合理的な組織管理がされていないと感じながら、シブシブまたはイヤイヤ働いているという状況が見られた。
医療系の学生では、2228名へ配布し、回収が1090人(48.9%)であった。学生も羞恥が生じる場面は、自宅と施設において同じ傾向を示した。羞恥の強さについても、排泄介助が最も強く感じていた。学生の特徴としては「施設の方から見守られて数人でお風呂に入る」ことの回答が、恥ずかしくないから恥ずかしいまでの全体的に拡散していた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

2020年度から開始した研究である。初年度は、高齢者福祉施設へ介護の実際を見学に行き、質問紙調査内容を検討する予定であった。しかし、新型コロナウィルス感染症の拡大により、高齢者福祉施設への見学を延期し、見学できる時期を検討していた。しかし、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が解除されても、高齢者福祉施設への見学の許可される様子が見られないことから見学を断念し、先行研究から質問紙調査内容を検討した。そのため、質問紙調査の作成が遅れた。また、研究代表者の所属機関の移動により、倫理審査を受けるまでに時間を要したことが研究の遅れにつながっている。

Strategy for Future Research Activity

高齢者福祉施設勤務者と入居者を対象とした質問紙調査は、LIFULL介護ホームページより福岡県・山口県内の高齢者福祉施設である介護付有料老人ホームへ参加協力を依頼したが、受諾施設がごくわずかであった。参加または不参加の返事がなかった施設へ、再度、参加協力をする。
現在、回収している質問紙調査の勤務者と入居者の結果について、データ分析を詳細を行い、勤務者と入居者の認識の違いについて検討する。また勤務者の職場風土についても検討し、職場風土と羞恥との関係についても検討する。
医療系学生の質問紙調査の結果については、看護系・理学療法系・作業療法系のそれぞれを分析し、特徴と傾向を分析し、高齢者へのケアのあり方についての教育内容の検討を行う。

Causes of Carryover

高齢者福祉施設へ見学へ行く予定であったが、新型コロナウィルス感染症の拡大防止のために、見学を中止したことにより、未使用額の予算が生じた。
今後は、高齢者福祉施設への再調査依頼のための郵送料と調査結果をまとめ学術学会への発表を行う。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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