2022 Fiscal Year Research-status Report
革新的看護技術が医療現場に実装されるための因子の特定とその構造
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20K10689
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
佐々木 杏子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (10793325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑本 暢子 (大久保暢子) 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (20327977)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | イノベーション / 看護技術 / 持続可能性 / 普及と実装科学 / EBI |
Outline of Annual Research Achievements |
根拠に基づく新しい看護技術・看護プログラムである看護イノベーションは、導入に成功しても時間の経過とともに中止するとの指摘がある。本研究では、近年発展してきた普及と実装科学の知見を活かし、病棟などの一組織で看護イノベーションが継続すること、効果が持続することを持続可能性とし、その要因を明らかにすることを目的としている。研究成果をもとに、導入早期から持続可能性を高めるための方略を立案することが可能となる。 3年度目であった本年は、対象とする看護イノベーションを背面開放座位と定め、1)作成した質問紙の内容妥当性の検証 2)研究対象施設への研究協力依頼、質問紙調査実施を行った。 1)質問紙の内容妥当性の検証では、逆翻訳の吟味を実施した。欧米と日本において看護師勤務経験のある者と研究者で、質問項目について尺度の定義を確認しながら文化差を考慮した修正を行った。その後、調査対象である臨床看護師と看護管理者経験のある看護師に予備調査を実施し、構成の変更、補足情報の追加等の質問項目の洗練を行った。 2)は、実践報告や機縁法にて情報を収集し、約50施設に研究協力依頼を行い20施設から研究協力同意を得て、一部施設に調査を実施した。新型コロナウイルス感染症の感染拡大対応による協力不可、調査時期変更の希望があり、必要なデータ数が十分に収集できていない。 よって、さらなるデータ収集、取得したデータの分析、論文作成に時間が必要であるため、研究期間の延長を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
看護イノベーションである背面開放座位を実施している・していた研究協力施設の選定に難渋している。新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、データ収集を行うための研究協力施設との調整が困難であった
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Strategy for Future Research Activity |
学会、専門看護師、認定看護師のネットワークを活用し、看護イノベーションを実施している施設の情報を得て、研究協力依頼を行っていく。
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Causes of Carryover |
データ収集数が不足しているため。 追加のデータ収集に必要な質問紙印刷費、発送作業費、謝金、質問紙のデータ入力作業の依頼、統計ソフトの購入、論文投稿費用に活用することを計画している
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