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2022 Fiscal Year Research-status Report

Basic research on improvement of crisis management system of nursing organization of huge disaster

Research Project

Project/Area Number 20K10699
Research InstitutionKyoritsu Women's University

Principal Investigator

中原 るり子  共立女子大学, 看護学部, 学部長 (90408766)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 尾立 篤子  東邦大学, 健康科学部, 教授 (50736973)
櫻井 美奈  共立女子大学, 看護学部, 准教授 (90363845)
中村 昌子  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 教授 (80528894)
山住 康恵  共立女子大学, 看護学部, 准教授 (30553052)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords災害訓練 / HICS / 看護
Outline of Annual Research Achievements

2022年度の目標は、従来のHospital Incident Command System :HICSの成果と課題を明らかにし、協力病院におけるHICS導入後の準備状態やリスクを明らかにすることである。しかしながら、コロナ禍の影響が続き、大規模対面での訓練が中止され、小規模な訓練にならざるを得なかった。そこでHICSと同様に災害対応訓練として近年注目されているエマルゴを実施し、HICSとの違いを検討した。
エマルゴは、エマルゴキットと登録されたインストラクターの下で参加者が研修を受講するものである。コロナ禍で大規模な対面訓練が難しい中、机上シミュレーションへの期待が高まり、2022年度研究協力病院では、エマルゴを実施した。傷病者の想定は、発災日24時間の来院患者を400名、6時間で93名が搬入されるというものであった。また、傷病者数の想定は現実的なものとなるように、過去の災害のデータを活用して設定した。
今回の訓練を通して、待機ベッドの確保や入院調節ポストの確保が有効であることも示唆された。エマルゴは設定された病床数・増床数・職員数など限られた資源を用い,訓練上の時間経過に応じて変化するニーズに対応することが求められる。設定された対応法の妥当性の検討や避けられた合併症や死についても検討ができ、短い訓練の中で、現実的な課題が明らかになった。参加者の評価も高かったが、エマルゴはロイヤリティを支払う必要があるため,費用負担が課題となると考えられた。
HICSもエマルゴも訓練の効果を高めるためには、リアリティのある設定と訓練されたファシリテーターが必要であるという点や一定のコストがかかる点が共通していた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナ禍の影響が続き、大規模対面での訓練が中止され、小規模な訓練にならざるを得なかった。

Strategy for Future Research Activity

Hospital Incident Command System :HICSを実施した経験のある関係者または、HICSを実施し、継続している病院の関係者から、HICSの現実的な課題を明らかにする。
また、HICSの訓練に参加し、効果的な訓練に向けた工夫を抽出する。
さらに、アメリカにおける訓練の実際を視察し、HICSが機能するための研修にも参加し、要点を整理する。
その上で、次年度国内の病院で実装し、課題を明らかにする。

Causes of Carryover

コロナ禍で海外への視察ができず、加えて計画が中断し、必要経費の支出がなかったため
次年度で科研費を使用することになった。次年度はHICSを実施している病院関係者からの聞き取り調査(謝金20万円)、HICS訓練の講演(謝金6万円)、HICSの視察(旅費100万円)、国内での訓練の企画運営(謝金60万円)、パソコン(物品費30万円)を行う。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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