2021 Fiscal Year Research-status Report
終末期がん患者の倦怠感軽減ケアプログラムの開発と臨床応用
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20K10715
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
細川 舞 岩手県立大学, 看護学部, 准教授 (70760908)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮下 光令 東北大学, 医学系研究科, 教授 (90301142)
柏葉 英美 岩手県立大学, 社会福祉学部, 教授 (20707989)
高屋敷 麻理子 岩手県立大学, 看護学部, 講師 (90847089)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 倦怠感 / がん患者 / 終末期 / 緩和ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
終末期のがん患者は,様々な影響によりがんに関連した倦怠感(cancer-related fatigue:CRF)が生じている.死亡直前期には95%以上の終末期がん患者がCRFを経験しているといわれているため,その症状緩和は,患者のQOLを保つためにも重要なケアである.本研究の目的は,終末期がん患者のCRF軽減のための,足浴およびハンドケア介入について,臨床研究の相に沿って,ランダム化比較試験(RCT)(第Ⅰ~Ⅲ相)で比較し,効果を検証することを目的とする.また,臨床応用できるように看護師向け教育材料を作成し,その効果についてランダム化比較試験(第Ⅳ相)を行い一般化および普及可能性についても検証することを目的としている. 2021年度は,2名の調査を実施したが,調査実施施設の新型コロナウイルス感染症の流行状況により,一時中断となっている.効果を示すことができるだけのデータの築盛をすることはできなかったが,ケア介入実施後の対象者の反応として,ケアに対する好印象な意見が聞かれた.また倦怠感評価尺度では,ケア後の倦怠感数値の減少があった.今後はさらに調査実施を進めていく.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
調査実施施設の新型コロナウイルス感染症感染状況により,ケア介入実施の中断をせざるを得ない状況であったため,予定していたペースでの実施ができなかった.そのため,計画より遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,現在の実施協力施設とさらに調整を行い,実施の可能性を検討するとともに,実施施設の追加や変更等も視野に入れ調査実施継続ができるように検討する.
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Causes of Carryover |
調査実施の遅れにより,調査実施にかかる経費と,成果の発表にかかる経費が未使用となった.論文としての成果発表のメタの英文校正費などに使用の予定である.
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