2022 Fiscal Year Research-status Report
Intervention Study by a Loving-kindness and Mindfulness Meditation to the Patient in a Clean Room/Isolation Environment
Project/Area Number |
20K10718
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
山田 忍 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 准教授 (20611057)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武用 百子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00290487)
有光 興記 関西学院大学, 文学部, 教授 (10341182)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | マインドフルネス瞑想 / RCT / 慈悲 / クリーンルーム / POMS / 造血器腫瘍患者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,クリーンルームに入室している血液疾患患者に,慈悲とマインドフルネス瞑想を行い,患者の闘病意欲を高め,QOL向上維持しながら疾患への適応を促すことを目的とする。マインドフルネスとは,今ここに集中しリラックスした状態を意識的に作ることであり,「慈悲の瞑想」は,肯定的な感情を育み,希望・環境統制・自己受容を促し,人生満足感を増加させる。有光ら(2019)は,この両者に着目し「慈悲とマインドフルネスによる瞑想法」を発案し,自分自身を慈しむことで抑うつや不安を軽減させることを明らかにしている。クリーンルーム入室患者は,がん告知後の危機的状況にも関わらず,閉鎖環境での孤独な闘病生活を強いられ,長期的な副作用を伴う治療を受ける。このような環境に置かれた患者自身が,慈悲とマインドフルネス瞑想法を習得できれば,闘病生活における副作用や精神的苦痛をセルフコントロールにより軽減できると考えられる。 現在,初年度,倫理審査での研究許可を得,その後は,有光(2019)が提唱する「慈悲とマインドフルネス瞑想」をビデオに収録し,IPadに入力した映像を使用し,クリーンルーム入室患者を対象にデータ収集を行っている。 前年度から数名の介入を試みたが,参加されず,介入群3,非介入群3のままとなっている。COVIT‐19の影響でクリーンルームへの入室が数か月禁止となった時期もあるためデータ収集は少ない状況にある。引き続き対象者のリクルートを施設管理者と共同し進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVIT‐19の影響でクリーンルームへの入室が数か月禁止となった時期があることや,対象者がクリーンルームという感染を懸念される状況にあることが,同意を得られ難い状況になっていると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
5月8日より,コロナの5類への移行は,対象者の同意を得やすい状況になると考えている。また,対象者の紹介を,施設の管理者に委ねており,リクルートにおいて協働をしながら進めることを強化する。
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Causes of Carryover |
関連学会への参加は,リモートで行っており、旅費の発生が抑えられていることが大きい。まだ,ビデオ撮影の費用が当初の予算の八分の一程度に抑えることができ,現在はそのビデオを用いて,データを収集している段階にあり,大きな費用が発生していない。データ収集が終了後は,学会発表,論文投稿での予算の使用が必要となる。
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