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2021 Fiscal Year Research-status Report

がん化学療法を受ける患者の家族員における抗がん薬曝露状況の検討

Research Project

Project/Area Number 20K10725
Research InstitutionSeirei Christopher University

Principal Investigator

大石 ふみ子  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (10276876)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 白鳥 さつき  一宮研伸大学, 看護学部, 教授 (20291859)
乾 友紀 (熊澤)  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (20571730)
葉山 有香  同志社女子大学, 看護学部, 准教授 (30438238)
藤浪 千種  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 准教授 (30455026)
大山 末美  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (40514245)
氏原 恵子  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (70645431)
宮谷 恵  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (00267874)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywordsがん化学療法 / 抗がん薬曝露対策 / 家族看護
Outline of Annual Research Achievements

抗がん薬治療を受けている患者と生活を共にしている家族の抗がん薬曝露状況と、家族の抗がん薬曝露についての認識や曝露予防行為を明らかにし、家族のための適切な予防策を検討することを目的とした研究である。調査として、2021年度においては、①外来で抗がん剤治療を行っている患者家族の身体への抗がん薬取り込み状況、②家族の抗がん薬曝露に関する認識と予防行動についての調査を計画していた。しかし、2020年度につづき、2021年度においても、新型コロナウイルス感染蔓延の影響が大きく、抗がん薬治療を実施している病院と患者・家族の協力を得ることが困難であった。
臨床の状況は非常に厳しく、調整も進めることがためらわれる状況を鑑み、2021年度においては、調査項目②に関連し、「抗がん薬曝露を予防するための患者・家族への教育の状況」を明らかにすることを目的とした分析を実施した。
この分析は、2018年度に実施したがん診療拠点病院を含む227施設に勤務する看護師を対象とした調査結果より、排泄時の注意および排泄物の取り扱いについてのものである。90%以上の看護師が、患者や家族に対する曝露予防教育を必要だと回答した。その一方で、教育実施の困難さへの言及が見られ、これらは「予防教育の程度・方法・内容に対する迷い」、「患者の排泄における習慣を変えることの困難」、「患者や家族の特徴に応じた対応への苦慮」、「特殊な物品依頼に対する患者や家族構成員の躊躇」などに集約された。
今回の分析の結果について論文を作成・発表するとともにこの結果について「家族の抗がん薬曝露に関する認識と予防行動についての調査」内容に加えることとした。
また、抗がん剤の身体取り込み状況をより正確に調査するための手続きを検討するため、抗がん剤曝露に関する専門家からのレクチャーを受け、より的確な調査方法へと洗練を図った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

本研究は、抗がん薬治療を受けている患者と生活を共にしている家族の抗がん薬曝露状況と、家族の抗がん薬曝露についての認識や曝露予防行為を調査するも
のである。しかし、2021年度においては、2020年度に続き、新型コロナウイルス感染蔓延の影響が大きく、抗がん薬治療を実施している病院と患者・家族の協力を得ることが困難であった。
このように臨床現場での調査が困難であったことから、2021年度においてはテーマである「家族の抗がん薬曝露」についての看護師の教育指導の実態についての分析を行い、論文発表を行うとともに、調査方法について専門家会議を開き、より精密なデータ収集のための準備を進めた。

Strategy for Future Research Activity

2022年度には、臨床状況が落ち着きを取り戻すことが予測されるため、調査内容と方法について、簡略化、オンライン化を検討するとともに、臨床現場と連携し調査開始に向けて調整中である。
しかし、新型コロナウイルス感染状況によっては、多忙な臨床現場の協力を得ることが困難になる状況も考えられるため、状況を見据え、研究者間で話し合いながら調査内容や方法をさらに検討していく。

本年度は、新型コロナウイルス感染症のため、臨床現場において患者の家族からの標本を得る調査が行えなかったため、サンプル分析の費用が用いられなかった。また、調査のための旅費も使用されなかった。しかし、調査内容に関連した分析を進め、さらに体内に取り込まれた抗がん剤の検出についての専門家会議・レクチャーを開催し、データ収集が行えるための準備を整えたため、できる限り臨床と連携し、研究者間で協力して行く予定である。

Causes of Carryover

2021年度においては、新型コロナウイルス蔓延の影響により、本研究の焦点である「抗がん剤治療を受けている患者の家族」を対象としたサンプル採取ができなかった。これは、臨床に研究者らが立ち入り、抗がん剤曝露の可能性があると言うことをがん患者の同居家族に説明し、協力を求めることが必要な本研究において、重要な倫理的手続きを行うことが困難な状況であったことが大きな要因である。この調査が実施できなかったため、サンプル分析のための費用が用いられなかったことが、今年度の予算が予定通り執行できなかった理由である。さらに学会発表や調査についても人の移動が制限され、旅費、交通費が使用できなかった。2022年度において、臨床との調整がついた場合には速やかにデータ収集を実施し、ラボへの分析依頼を行う予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 抗がん薬曝露を予防するための排泄物の取り扱いに関する患者・家族への教育状況の実態2021

    • Author(s)
      葉山 有香, 白鳥 さつき, 神谷 潤子, 大石 ふみ子
    • Journal Title

      日本健康医学会雑誌

      Volume: 30巻2号 Pages: 133-141

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2022-12-28  

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