2021 Fiscal Year Research-status Report
看護師によるクローン病患者のセルフマネジメント強化のための食生活指導の提言
Project/Area Number |
20K10731
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Research Institution | Seisen Jogakuin College |
Principal Investigator |
大日向 陽子 清泉女学院大学, 看護学部, 講師 (40570263)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | クローン病患者 / セルフマネジメント / 食生活 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究目的は,クローン病患者の活動期から寛解期までの食行動(食事摂取状況,食品選択,摂取方法など)・身体状態(自覚症状,血液生化学検査値)・心理状態(主観的QOL)を調査・分析し,看護師によるクローン病患者の健康状態維持・改善に向けたセルフマネジメント強化のための食生活指導について示唆することである。 本年度は,活動期から寛解期までの食行動・自覚症状の特徴・QOLに関して国内外の文献検討を行い,Narrative of the IBD patients「患者さんと共に考える」(IBD Webinar)に参加し患者の食事に関する悩みや生活の中での工夫等に関する情報収集し,調査内容を精選した。 また,所属機関異動に伴い研究フィールド開拓のための情報収集をおこない,COVID-19感染状況に応じた,調査スケジュールの見直しをおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度は,調査項目の妥当性検証し所属機関の倫理審査委員会で承認を受ける予定であったが,所属機関変更となった初年度であり業務多忙な状況で研究に割く時間の確保が困難な状況であった。また,職場や地域環境の変化から研究フィールドの開拓,COVID-19感染状況を鑑み調査方法の見直しや対象者の選定等の調査準備に時間を要した。以上より,当初の計画より遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
調査内容・調査方法の見直しを実施し,調査実施予定施設の再選定(承諾を得る)をおこない,所属する大学倫理審査委員会へ提出し,倫理審査委員会で承諾が得られた後,調査を開始する。
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Causes of Carryover |
研究フィールドの開拓,対象者の選定,調査内容の精選等の調査準備に時間を要し,調査に着手できなかったため繰越金が生じている。 次年度の研究費使用計画は以下の通りである。 調査実施に関わる消耗品(調査時に必要な感染防護具等,調査用紙・プリンターカートリッジ,USBメモリー等),研究用ノートPC,統計分析用ソフト(SPSS),研究関連文献・書籍の購入に使用し,調査開始に伴う調査協力者への謝金にも使用する予定である。血液生化学検査を(株)SRLに依頼する予定である。また,新型コロナウイルス感染症対策で研究協力施設との打ち合わせに郵送費,通信費等が発生するため充当する予定である。関連学会(日本臨床栄養学会・日本看護科学学会,日本難病看護学会,米国経腸栄養学会等)での情報収集や発表,旅費,投稿論文諸費用に充てる予定である。
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