2021 Fiscal Year Research-status Report
術前の心理的準備性向上による術後認知機能障害を防ぐケアモデルの開発
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20K10738
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
井上 正隆 高知県立大学, 看護学部, 講師 (60405537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 紗磨美 高知県立大学, 看護学部, 助教 (10457939)
田中 雅美 高知県立大学, 看護学部, 助教 (50784899)
池田 光徳 高知県立大学, 看護学部, 教授 (70212785)
敷田 幹文 高知工科大学, 情報学群, 教授 (80272996)
渡邊 言也 高知工科大学, 総合研究所, 助教 (90637133) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | せん妄 / 術後認知機能障害 / 自然言語処理 / シミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度と同様に新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、【ステップ5目標:研究のまとめと地方都市を中心にした水平展開】で用いる学習教材の作成を継続して行った。 前年度作成した自然言語処理技術を用いたチャットボットをLINE Official Account Managerをプラットフォームとし、Dialogflowでプログラミングした。臨床で急性期看護を経験した看護師に協力を得、システムの検証を行った。 結果、例えば「おわり」と「終わり」のような漢字とひらがなによる入力の誤認識が各所に確認された。また、「呼吸状態」のように抽象的な観察項目を入力するケースも確認された。これらの結果を基にプログラミングの修正を行った。前者に関しては、辞書機能に相当するプログラミングを修正し、漢字とひらがなの両方に対応できるようにした。後者に関しては、「呼吸状態」のような抽象的な観察項目の選定が、教材の目的に合わないため、抽象的な観察項目の入力に関しては、「具体的な観察項目を入力しましょう」などの会話を返すようにプログラミングした。 さらに、誤入力を避けるために当初は、「観察呼吸数」のように会話と観察項目の入力を判別するために、文章の最初に「観察」という言葉を入れていたが、不自然で使いにくい旨の意見があり、辞書機能に相当するプログラミングを補強した。これにより、「酸素を測る機械をつけさせてください」などを入力すると、SPO2値が表示されるようにした。加えて、使い方の概要がわかるようにオリエンテーションの動画を作成し、冒頭に表示するようにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、臨床施設で実施予定であった調査が行えていない。特に、唾液を採取し、周術期患者のストレスを計量化する研究過程の実施の目処が立っていない。 上記の状況がある為、ステップ3の「術後認知低下の判定を行うための測定方法の開発」にあるモデル作成後の教育プログラムの作成を先行して行った。
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Strategy for Future Research Activity |
唾液を採取することに関しては、ウイルス感染を拡げる危険性が高く、研究協力施設の了解が取れず、実施が困難であると考えている。ステップ1目標:術前の恐怖や不安を軽減し、術前の心理的準備性を高めるケア方法に必要な要件の分析】に関しては、臨床看護師と共同研究を行い、研究を進め、せん妄による予後に注目したスケールの開発に注視した研究方法をとるように計画している。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、臨地で行う予定であった研究工程がが遅れているため。
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Research Products
(1 results)