2021 Fiscal Year Research-status Report
関節リウマチ患者に向けた口腔ケア介入モデルの構築と介入効果および妥当性の検証
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20K10752
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Research Institution | Kwassui Women's College |
Principal Investigator |
堀川 新二 活水女子大学, 看護学部, 講師 (20714827)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 江美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (20363426)
浜崎 美和 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (70815935)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 関節リウマチ / 口腔ケア / 看護介入 / 歯周病予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)患者は、関節の障害からも歯磨き動作が難しく、口腔内環境を悪化させやすい要因が多い。そのため、口腔ケアの支援は重要であるが、実践できていない現状がある。RA患者に適した方法を構築し実践することは、歯周病の症状改善や予防に繋がると考える。 2018年に実施したリウマチケア看護師1194名を対象とした看護実践に関する実態調査の結果から現状の課題を再考し、22nd Asia‐Pacific League of Associations for Rheumatology (APLAR)で発表を行った。この調査では、リウマチケア看護師としての理想とする活動は、約8割ができていないと感じていること、病棟と比較して外来の方が理想とする活動ができていることが明らかとなった。RA患者の医療の中心は外来であり、外来に通院している患者自身がセルフケアを獲得するための看護師による取り組みが重要な課題となっている。また、理想とする活動が出来ていない理由のうち業務多忙が多く、効果的な看護介入を構築することは重要であると考える。今後はこの調査結果を論文として学術雑誌に投稿予定である。 当初の研究計画では、RA患者に関わる看護師が行う口腔ケアの介入方法を構築し、口腔ケアの看護介入を実践する予定であったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴い、対象施設との調整を進めるに至らず、遂行できなかった。現在、コロナ禍におけるRA患者の実態を把握できていない。そのため、まずはRA患者の現在の実態調査を行ったうえで看護介入を検討する必要があると考える。今後、新型コロナウイルス感染症拡大の状況を見ながら、調査を検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、看護師を対象に臨床で介入調査を行うことが現状では困難と考え、調整を進めることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症拡大の状況を見ながら、調査を検討していく。 長崎県下のRA基幹病院に勤務する看護師50名程度を対象に、RA患者に関わる看護師が行う口腔ケアの介入方法を構築し、口腔ケアの看護介入を実践する計画であった。しかし、コロナ禍におけるRA患者の実態が把握できていないため、RA患者に対する実態調査をしたうえで看護介入の検討が必要である。コロナ禍におけるRA患者のセルフケア状況や歯科も含めた受診行動などについて調査していく。
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Causes of Carryover |
2021年度は、新型コロナウイルス感染症拡大により、研究協力施設での打ち合わせや調査の実施ができなかった。また、学会等への参加が出来なかったり、オンライン参加により旅費が発生しなかった。 今年度は、感染対策を十分に行ったうえで、RA患者に対する実態調査を行う。そのため、改めて研究協力施設との打ち合わせや調査実施時の感染対策などを加えて予算を使用する。また、2020年度に学会発表した調査結果の論文の投稿を行うために使用する。
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Research Products
(1 results)