2023 Fiscal Year Research-status Report
関節リウマチ患者に向けた口腔ケア介入モデルの構築と介入効果および妥当性の検証
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20K10752
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Research Institution | Kwassui Women's College |
Principal Investigator |
堀川 新二 活水女子大学, 看護学部, 講師 (20714827)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 江美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (20363426)
浜崎 美和 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (70815935)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 関節リウマチ / 口腔ケア / 口腔内環境 / 歯周病予防 / 看護介入 |
Outline of Annual Research Achievements |
関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)患者は、関節の障害からも歯磨き動作が難しく、口腔内環境を悪化させやすい要因が多い。RA患者は健常者と比較して歯周病の有病率が高く、発症や疾患活動性に歯周病が関連していることが明らかとなっている。そのため、口腔ケアの支援は重要であるが、実践できていない現状がある。RA患者に適した方法を構築し実践することは、歯周病の症状改善や予防に繋がると考える。 当初の研究計画では、RA患者に関わる看護師が行う口腔ケアの介入方法を構築し、口腔ケアの看護介入を実践する予定であったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴い、対象施設との調整を進めるに至らず、遂行できなかった。現在、コロナ禍におけるRA患者の実態を把握できていない。そのため、まずはRA患者の現在の実態調査を行ったうえで看護介入を検討する必要があると考えた。 そこで、調査協力施設にて、調査時点でRAと診断されていて外来通院しながら治療を行っているRA患者を対象に実態調査を実施した。調査は、同意が得られたRA患者に対して、口腔ケアの実施状況(口腔ケアの回数、使用物品、口腔ケアの方法、口腔ケアの関連要因など)、自己効力感、健康統制所在、不安と抑うつについて質問紙調査を行った。同時に客観的評価として唾液による口腔内環境の調査、唾液分泌量、握力、医学的データなどを情報収集した。 現在、約100名のデータ収集が終了している。今後分析していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で研究が進まず、方針転換を余儀なくされたが、今年度は調査に着手することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
得られたデータの分析を進め、RA患者の口腔ケアと口腔内環境の実態を明らかにする。 その内容を学会発表および論文執筆できるように進めていく。
今後は、その結果を踏まえて、看護師を対象とした口腔ケアに対する看護介入の実践と効果、その妥当性を検討し、RA患者における口腔ケアのエビデンスの重要性を証明していきたい。
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Causes of Carryover |
今年度は調査を実施できたため、物品費や人件費を使用できたが、前々年度まで新型コロナウイルス感染症拡大の影響で調査が進まなかったため繰越金が残っている状況である。また、現地での学会参加が少なかったため旅費の使用が少なかった。 次年度は、研究発表に向け必要な経費を使用していく。
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