2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of an Inquiry Program for Diabetic Patients with Visual Impairment Introducing IT and Verification of Its Effectiveness
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20K10760
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Research Institution | Toyama Prefectural University |
Principal Investigator |
片田 裕子 富山県立大学, 看護学部, 教授 (60436780)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱野 初恵 富山県立大学, 看護学部, 助教 (10846158)
高木 昇 富山県立大学, 工学部, 教授 (50236197)
本吉 達郎 富山県立大学, 工学部, 准教授 (20533061)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 糖尿病患者 / 視力低下 / 問診プログラム / 外来通院 / IT機器 |
Outline of Annual Research Achievements |
血糖コントロール不良による視力低下があり、頻回の外来通院を余儀なくされている糖尿病患者の外来問診時に役立つ「IT機器を導入した問診プログラムの開発」および開発したプログラムを用いた看護の効果を検証することを目的に、初年度は、「問診の実態と課題の明確化」として、外来患者と外来に勤務する看護師から問診に関する実態調査を行い、研究者間での知識と情報の共有を行う計画としていた。 コロナ禍の中で感染状況を鑑みながら、研究者間での知識と情報の共有では、遠隔、メール、購入した書籍、検索した論文クリティーク等で頻回に会議を行い、討論を続けている。この一部を学会発表する予定であり、2021年3月に抄録採択となった。またこの文献検討からこの研究で使用予定のIT機器に必要な情報を得て、只今、工学部の研究者を中心に機器の基盤づくりを開始している。 また糖尿病外来に通院する患者および外来勤務をする看護師への実態調査については、コロナ禍で病院への立ち入りが禁止となっている期間が長く、看護学部研究者が出向いてのインタビュー等の調査が困難となったため、感染状況の終息を待っての調査と考えていた。 しかしながら終息はしない状況下、短時間の病院への立ち入りが許可され、主治医、病院看護部の了承を得て、現在、大学と病院施設の倫理審査を受けている状況である。今後の感染状況からも何時、病院への立ち入りが禁止となるやもしれず、実態調査方法は、外来勤務の看護師には、書面でのインタビュー方式の調査、外来通院患者へは、外来看護師の協力を仰ぎ、出来る範囲での実態調査を行う予定である。 また視力低下糖尿病患者へのケアでは、著名な海外施設での視察からの情報もこのプログラム開発に役立てる予定であったがこの感染状況下では、渡航は無理であり、現在、オンラインでの視察を旅行会社に相談中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍で実態調査、情報収集をする施設への立ち入りが禁止となっている期間が長く、感染の終息を待っての研究開始と考えていたが困難な状況となった。現在、一部、立ち入り許可が得られ、病院長、患者主治医、看護部の許可も得て、大学と病院施設の倫理審査を受けている状況である。今後の感染状況も考え、外来勤務の看護師に対する問診に実態と課題調査は、紙面による調査とし、可能であると考える。また患者への問診に対する実態と課題調査については、可能な限り、看護学部研究員と外来看護師の協力を仰ぎ、行うことで進めることができると判断している。 IT機器開発については、基盤について書籍や論文クリティークによる会議、討議により工学部研究員が順調に作成している。これに実態調査で得られた内容を加味することは、可能であると工学部研究員からも助言を得ている。 この研究で参考となる視力低下糖尿病患者へのケアに特化した海外施設視察は、現在、コロナ禍の感染状況では、困難であり、オンラインでの視察を旅行会社に相談している
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍での病院内、通院患者からの実態調査、情報収集は、出来る範囲でとし、外来勤務の看護師からも患者の訴え等を紙面に示すことができる調査用紙を工夫する予定である。 その内容をもって、患者と看護師からの得られた病院外来での問診における実態と課題調査とし、書物、論文等からの知識、情報も含め、IT機器開発を行い、問診プログラムの試行に至りたいと考えている。 ワクチン接種等も徐々に定着している社会状況を鑑み、工学部研究員が作成したIT機器を使用し、試行後に修正を行う際には、看護師と患者からの意見を取り入れ、完成度を高めたいと考えている。また開発した問診プログラム実践効果についても焦らず、確実に結果を積み重ね、コロナ禍のような感染拡大、非常事態時でも使用できる問診プログラムになるよう努力していきたいと思っている。
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Causes of Carryover |
コロナ禍での感染終息後に開始としていた研究の初期段階である「問診状況の実態と課題調査」について、研究者間で研究費で購入した書籍、論文検索によってのオンライン、メール等での会議、討議により、IT機器開発の基盤については、標準的な議論は進められている。 しかしながらコロナ禍の中で感染終息後に病院内での外来通院患者と外来勤務看護師への実態調査の実施を計画していたが立ち入り禁止期間が長くなり、困難な状況が続いた。現在、一部立ち入りが許可され、病院長、患者主治医、看護部の了解のもと、大学と病院施設の倫理審査を受けている状況である。加えてこの研究に必要な視力低下糖尿病患者へのケアで著名な海外施設への視察が困難な状況となり、現在オンラインでの視察を旅行会社に相談中である。 このため次年度使用額が生じた。
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Research Products
(1 results)