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2022 Fiscal Year Research-status Report

乳がん患者の持続可能なオーダーメイドウォーキング・ケアプランの構築と標準化の確立

Research Project

Project/Area Number 20K10765
Research InstitutionMeio University

Principal Investigator

玉井 なおみ  名桜大学, 健康科学部, 教授 (80326511)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 木村 安貴  名桜大学, 健康科学部, 上級准教授 (90812917)
吉澤 龍太  名桜大学, 健康科学部, 助教 (70925792)
神里 みどり  沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 教授 (80345909)
西田 涼子  名桜大学, 健康科学部, 助教 (40557295)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords乳がん / 運動 / 持続可能 / オーダーメイド / ケアプラン
Outline of Annual Research Achievements

令和4年度は、新型コロナウイルス(以下、COVID-19)の感染流行の継続により、がんサバイバーの運動施設の視察や乳がん患者への介入調査等の実施が困難であったため、令和3年度の計画の見直しを基に下記の通り研究に着手した。
1.COVID-19感染拡大下の行動制限による乳がんサバイバーの身体活動の実態調査:COVID-19の感染拡大により活動制限を求められている現状においては、乳がんサバイバーの身体活動を含めた運動の実施率の低下が懸念される。そこでCOVID-19の感染拡大に伴う行動制限下において乳がん患者の身体活動の変化が心身やQOLに及ぼす影響を明らかにすることを目的に実態調査を実施した。現在は、分析をすすめ研究成果を論文としてまとめている段階である。研究成果は、COVID-19の感染拡大下においても乳がんサバイバーの身体活動を低下させず、かつ安心して持続可能な運動の支援方法や教育媒体に活かしていく予定である。
2.乳がん患者に特化した自作の教育媒体を活用した啓発活動:最新の国内外の論文を用いて文献検討を継続するとともに、著者がこれまで乳がん患者への啓発活動として用いた資料や先行研究のエビデンスを参考に作成したリーフレットを用いて、調査に協力した方に「がんと運動」の効果について説明し、具体的な方法論などについて相談に応じる等の啓発活動を行った。
3.がんサバイバーに関する学会発表:日本がん看護学会学術集会において筆頭者として2編、共著者として1編の研究成果を発表した。現在は、分析を進め論文投稿の準備を進めている。
4.論文発表:がんサバイバーの精神的支援およびケアに活かすことを目的とした2題の研究テーマの共著者として論文発表を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

令和4度は、COVID-19の影響により計画していたがんサバイバーの運動施設の視察や乳がん患者への介入調査等実施することができなかった。令和4年度はCOVID-19の影響を強く受けた本県においては、介入研究の見通しは立たなかった。介入研究の開始時期については、本研究の対象者が乳がんサバイバーであり感染症の重症化リスクが高いことを鑑み、COVID-19の感染状況を注視し医療施設と連携を図りながら計画していく。
現在、COVID-19の感染流行が長期化している現状において乳がんサバイバーも身体活動は少なからず低下していることが予測されることから、自宅でも簡便に継続できるような運動支援が必要である。そこで、本年度は、COVID-19感染対策の影響で身体活動が影響受けているか否かの実態調査を実施した。現在は、調査結果を分析し、論文投稿に向けて準備をしている段階である。またその成果は、乳がんサバイバーの運動支援に関する教育媒体や運動支援プログラムに繋げていく。

Strategy for Future Research Activity

1.COVID-19感染拡大下の行動制限による乳がんサバイバーの身体活動に関する論文発表:COVID-19の感染拡大が長期化する中、不特定多数の人が利用し感染リスクが懸念される屋内外の場所への移動制限や感染リスクへの不安により、乳がんサバイバーの身体活動を含めた運動の実施率の低下が懸念される。乳がん患者にとって運動は生命予後を改善する他、副作用軽減などの効果が報告されており、コロナ禍においても安心して持続可能な運動方法を検討する必要がある。そのため、感染状況を鑑み調査時期を対象施設と調整しながらコロナ禍における乳がんサバイバーの身体活動の実態調査を実施した。現在は、分析をすすめ論文投稿に向けて準備を進めている。
2.乳がん患者に特化したオーダーメイドウォーキング教育媒体の作成:1)コロナ禍における乳がんサバイバーの身体活動の実態調査の研究成果を踏まえ、コロナ禍でも安心して継続できる運動方法を検討し、教育媒体を作成する。2)最新の国内外の論文を用いて文献検討を継続するとともに、著者がこれまで乳がん患者への啓発活動として用いた資料や先行研究のエビデンスを参考に作成したリーフレットを用いて、調査に協力した方に「がんと運動」の効果について説明し、具体的な方法論などについて相談に応じる等の啓発活動を行った。がんサバイバーから直接声を聴き、活用可能な教育媒体並びに支援方法について検討していく。
3.医療者と運動専門家によるオーダーメイドウォーキング・ケアプランの構築:医療者と運動専門家によるケアプランの検討を行う。但し、COVID-19の感染により重症化のリスクの高い乳がんサバイバーを対象としているため、介入時期は流行状況と医療施設の状況を鑑みて進めることとする。

Causes of Carryover

COVID-19の感染拡大により、学会がハイブリット開催となったことや、がん患者への介入の中止、医療者との調整等が中止したことから旅費の支出を押させることができた。一方で、COVID-19の流行下の乳がんサバイバーの身体活動に関する調査を開始したことから調査に必要な消耗品や人件費の使用が増えた。結果的に15万円の繰越額が発生した。現在、国内外の学会誌への投稿を検討しており、残金は投稿費用および翻訳代に使用する予定である。

  • Research Products

    (5 results)

All 2023

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (3 results)

  • [Journal Article] がん患者の精神的支援としてのSOCの活用可能性:文献レビュー2023

    • Author(s)
      上原樹奈,玉井なおみ
    • Journal Title

      名桜大学環太平洋地域文化研究所紀要

      Volume: 4 Pages: -

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] がん患者から暴力を受けた看護師の対処に関する文献レビュー2023

    • Author(s)
      堀打学,玉井なおみ
    • Journal Title

      名桜大学環太平洋地域文化研究所紀要

      Volume: 4 Pages: -

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] COVID-19感染拡大下の行動制限ががんサバイバーの身体活動に及ぼす影響:文献検討2023

    • Author(s)
      玉井なおみ,木村安貴,吉澤龍太,神里みどり
    • Organizer
      第37回日本がん看護学会学術集会
  • [Presentation] COVID-19の感染拡大に伴う行動制限下における乳がんサバイバーの身体活動の変化が心身やQOLに及ぼす影響:文献検討2023

    • Author(s)
      玉井なおみ,木村安貴,吉澤龍太,神里みどり
    • Organizer
      第37回日本がん看護学会学術集会
  • [Presentation] COVID-19の感染拡大に伴う行動制限下における乳がんサバイバーの身体活動の変化の実態2023

    • Author(s)
      吉澤龍太,玉井なおみ,木村安貴,神里みどり
    • Organizer
      第37回日本がん看護学会学術集会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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