2021 Fiscal Year Research-status Report
フィンランドの対話型子育て支援法を用いた専門家への包括的教育プログラムの開発
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20K10769
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
上野 里絵 京都大学, 医学研究科, 教授 (20598677)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | フィンランド / 対話 / 子育て支援 / 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
当初予定していた研究内容は、子育て支援等に携わる専門家を対象にした対面での比較的大規模な“Let's Talk about Children(LT)”の研修会を計画していた。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大により、予定していた規模や内容での研究遂行は困難となった。そのため新型コロナウイルス感染症拡大の中で、安全かつ実施可能な研究内容を検討し、実施した。 子育て支援等に携わる専門家を対象にLTのzoomによる講演会を開催。講師として、LT開発者のソランタウス博士よりはビデオ講義による登壇、フィンランドのネウボラでLTの実践経験があるLTトレーナーのエバスオヤ氏(保健師、子どもと家族の専門家)より、ライブでの講演を行っていただいた。研究代表者も日本でのLTの実践等ついて講演を行った。参加者は約60名であった。参加者の内訳として、スクールカウンセラー、心理職、看護職が多かった。アンケート結果(一部)では、LT研修会は「とても興味深かった」(77.5%)「興味深かった」(20%)、今後のLT実践について、「是非実践したい」(52.5%)「機会があれば実践したい」(40%)であった。また「ネウボラをはじめ、多様な施設でのLTの活用法やその効果について学べた」「親や子どもと共に、強みや支援資源を対話することは、専門家も前向きになれる」「本講演を通して、日々の関わりの中で取り入れられる内容もあり勉強になった」等、多くの参加者よりLTを用いて親と子どもを支援することへの肯定的回答を得、日本の専門家への教育内容として、LTを用いることへの有用性が示唆された。また、LTの講演会を通して、親と子どもへの支援への学びが深まるといった一定の教育効果が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していた研究内容は、子育て支援等に携わる専門家を対象にした対面での比較的大規模な“Let's Talk about Children(LT)”の研修会を計画していた。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大により、予定していた規模や内容での研究遂行は困難となった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症拡大の中で、当初の研究目的を可能な限り達成するための、安全かつ効果的な研究方法を引き続き検討し、実施していく。例えば、前述のzoomによるLT講演会は一定の教育効果が示唆されたことより、zoom等による講演会、研修会の教育プログラムを構築し、効果を評価していくなどである。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、当初予定していた研究の遂行が困難であった。次年度は、zoom等による安全かつ効果的なLT教育プログラムの構築と効果評価を行っていく。
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