2023 Fiscal Year Research-status Report
フィンランドの対話型子育て支援法を用いた専門家への包括的教育プログラムの開発
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20K10769
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Research Institution | Tohto University |
Principal Investigator |
上野 里絵 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 教授 (20598677)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | フィンランド / 対話 / 子育て支援 / 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
都内精神科訪問看護ステーションにて、LTC(Let's talk about Children)を用いた親子・家族支援に関する専門家への教育効果を検証することを目的とし、研究参加への同意を得た者を対象に下記の方法にて研究を実施した。 (1)LTCを用いた教育プログラムを実施した(LTCを中心とした3日間の研修会実施)(2)研究対象者に研修会参加前後の質問紙調査を実施した(3)研究対象者に研修会参加後半構造化インタビューを実施研修会参加者への継続的サポートを目的とした1日間の研修会(MSV)を実施した 全教育プログラムを実施できた。また教育プログラムは、LTCを開発したフィンランドの児童精神科医ソランタウス氏の監修によるフィンランドとほほ同様のプログラム内容を実施した。現在、解析中であるが、教育プログラム内容は日本においても実現可能性、有用性が認められた。研究参加者のインタビューおよび質問紙調査からも、LTCによる肯定的な教育効果が認められた。引き続き、さらなる解析にて詳細を示していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度予定していた研究を遂行することができたが、引き続き、研究参加者を募り、研究継続が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在進行中の研究フィールドにて引き続き、研究参加者を募り、実施していく予定であるため、概ね計画通りに進んでいくと思われす。
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Causes of Carryover |
令和4年度は、研究代表者の異動、所属先でのマンパワー不足が生じたため、研究代表者一人での領域の講義・演習・実習などにて、研究へのエフォートが低下してしまった。また、本研究の対象者は、エッセンシャルワーカーであるため、新型コロナウイルス感染症拡大により、予定していた研究計画の遂行が大幅に困難となり、研究が大幅に遅れた。このような経緯にて、令和5年度、一気に研究が動いたためである。
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