2022 Fiscal Year Research-status Report
過剰な飲酒に対する遺伝子多型情報を用いた簡易介入の検討
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20K10779
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大脇 由紀子 筑波大学, 健幸ライフスタイル開発研究センター, 研究員 (30765392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉本 尚 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (80608935)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | アルコール / 代謝酵素 / 遺伝子多型 / 健康障害 / 簡易介入 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、将来的に生活習慣病のリスクがある過剰な飲酒者(男性:4ドリンク=純アルコール40g以上、女性:2ドリンク=純アルコール20g以上、20~30歳の大学の学生と教職員)を対象に、アルコール代謝酵素の遺伝的体質を加味した保健指導の効果検証を目的とする非盲検ランダム化比較試験である。2022年度は、2021年度に引き続き、研究参加者の募集と登録、介入群へのアルコール体質検査の実施と介入、および調査終了後の対照群(検査希望者)への体質検査とフォローアップを実施し、200名の予定登録数を満たしたため、募集を終了している。6ヶ月間の追跡調査期間中の参加辞退者は4名であった。 参加者196名の属性は、男性85名、女性111名、平均年齢22.5歳(20-30歳)、過剰な飲酒のスクリーニングテスト(AUDIT)のベースラインスコアは、平均8.8点(男性10.6点、女性7.4点)であった。今年度5月中に、半年間の追跡調査を終了し、統計解析を実施、効果を検証する。なお、参加登録時の参加者の飲酒行動変容に関する認識は、「飲酒を増やしたいと思う」5名、「今の飲酒のままで良いと思う」166名、「飲酒を減らしたいと思う」24名、「飲酒をやめたいと思う」1名であり、171名(86.8%)は、飲酒行動変容ステージの無関心期にあった。その一方で、アルコール代謝酵素の遺伝的体質を知ることが、健康管理に役立つと認識している者は、登録時点で141名が「とても役立つと思う」、53名が「まあ役立つと思う」と回答し、合わせて98.5%が「アルコール代謝の遺伝的体質を知ることが健康管理に役立つ」と認識していた。現在、ほぼ追跡調査を終了し、主要評価項目(1日平均飲酒量)の効果を中心に、統計解析を開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、参加登録者数の達成および介入群への介入終了を計画し、概ね目標を達成している。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、効果検証を中心にデータ解析を実施し、学会発表、論文の作成と投稿を進める方針である。
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Causes of Carryover |
研究成果の発表の経費として、論文投稿に伴う経費のみで、学会発表等の旅費を使用しなかったため、2023年度は、効果検証に関する学会発表および論文投稿に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)