2022 Fiscal Year Annual Research Report
A diabetes foot ulcer prevention support system: The development of the risk state detection function and inspection of the usefulness
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20K10780
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
大江 真琴 金沢大学, 保健学系, 教授 (60389939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須釜 淳子 金沢大学, 新学術創成研究機構, 教授 (00203307)
森 武俊 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任教授 (20272586)
真田 弘美 石川県立看護大学, その他部局等(外), 教授 (50143920)
野口 博史 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 教授 (50431797)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | サーモグラフィ / 糖尿病足潰瘍 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的はこれまで研究者らが開発してきたサーモグラフィを用いた糖尿病足潰瘍予防支援システムに足潰瘍のハイリスク状態の検出機能を付加し、その有用性を示すとともに、アジア諸国への適用について検討することである。本システムの開発により、仕事などで忙しく頻回の受診が困難な壮年期の糖尿病患者、専門病院への受診が困難な在宅医療を受けている高齢の糖尿病患者、さらに、糖尿病患者数が増加し、一方で医療資源の不足が課題となっているアジア諸国の糖尿病患者における糖尿病足潰瘍予防に貢献することが期待される。 昨年度、健常者10名を対象にユーザビリティおよび撮影した画像の分析を行った。ユーザビリティ調査の結果、デバイスの改善点については一定の評価が得られたこと、撮影した画像の分析の結果、自宅で撮影した画像もこれまで研究者らが外来で撮影してきた画像と同じ皮膚温度の分布パターンが観察されたことから、本デバイスを用いて自宅で撮影した画像の有用性が確認できた。本知見を論文としてまとめ、国際誌に投稿していた。今年度はその査読対応を行い、採択および掲載に至った。 足潰瘍リスク状態を人工知能技術を用いて検出するために、糖尿病足潰瘍を発生した場合の足部サーモグラフィ像が必要であるが、予定していた対象に、さらにデータを追加して追跡したが、足潰瘍の発生が少なく、データ分析が困難であった。 今年度は、リスク状態の検出機能付き糖尿病足潰瘍予防支援システムの海外適用の検討を予定していた。兼ねてより共同研究をしていたインドネシアのクリニックの協力をて糖尿病足潰瘍の予防外来を開設し、サーモグラフィを用いて糖尿病足潰瘍のリスク状態をアセスメントするプロトコルを導入していた。人工知能による検出方法の確立後、本システムの海外適用の実際について検討することとした。
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