2020 Fiscal Year Research-status Report
在宅移行期における高齢進行がん患者の納得を支援する看護ケアモデルの構築
Project/Area Number |
20K10785
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
今井 芳枝 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (10423419)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
雄西 智恵美 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (00134354)
板東 孝枝 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (00437633)
高橋 亜希 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (70799874)
上田 伊佐子 徳島文理大学, 保健福祉学部, 准教授 (90735515)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 高齢がん患者 / 在宅移行期 / 納得 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢多死社会に向けたシームレスな療養の拡充に視座においた【在宅移行期における高齢進行がん患者の納得を支援する看護ケアモデルの構築】というテーマで、本年度は、在宅移行期における高齢進行がん患者の現状,課題,施策,現在の知見を把握するため,国内外の文献検討の実施した。研究方法としては、医中誌を使用して、「高齢者」「在宅移行期」「原著論文」と「移行期」「がん患者」で検索後、ハンドリサーチも加えて、全体で58文献を抽出した。その際に、「会議録・症例報告・事例」は除く、「高齢者以外 (AYA・小児・成人)」は除く、「移行期のがん以外(精神科疾患・脳血管疾患・治療期)」は除く、「それ以外(シュミレーション教育・尺度開発)」は除いた。その結果、患者・家族・医療者という3つの立場より、移行期の時期別に区分している内容や阻害要因および促進要因で区別している内容等様々な切り口があり、地域看護学の在宅専門の教員や地域医療連携センターの師長に相談し、今回は立場を分けず、患者・家族・医療者の阻害要因と促進要因を明確にするという切り口で情報を分けて整理することにした。 阻害要因の情報をカテゴリー化すると身体的な状況、身体症状への対応、セルフケア状況、症状変化、症状コントロール、医療的処置の実施、治療状況、判断能力の状況、病状把握の状況、病気の受容等という内容が抽出され、7つのカテゴリーが予測できた。また現在、促進要因をカテゴリー化している段階である。カテゴリーの生成過程では、阻害要因で抽出された内容をベースにして検討をしている。今後は、阻害要因と促進要因のカテゴリー内容を比較して好通をする予定である。またカテゴリー内容に関しては地域看護学の教員や病院の地域医療連携センターにいる看護師長に内容の妥当性を検討して頂く予定である。その後はこの結果を学会発表していく予定と総説として投稿予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
期間中のコロナ禍による本業務の対応に終われたため(学部学生・大学院生に対して講義内容の組み換えや実習形態の調整など)、研究遂行ができない時期が生じたため
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、在宅および地域連携センターにおけるインタビューを予定している。現在所属大学がBCPレベル3Bのため、レベルが下がり次第、今期の文献検討の結果を基にインタビューガイドを作成し、倫理員会へ申請後、面接法を行っていく。可能であれば、その結果を関連学会で発表していく段取りで動く。
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Causes of Carryover |
次年度は質的研究を実施する予定であり、テープ起こしなど含めたインタビューが主軸にあるため、そのための準備として、倫理審査や謝金、インタビュー機材等の購入経費が必要であるため、次年度使用額が生じた
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