2021 Fiscal Year Research-status Report
クローン病患者のセルフケアの再構築を促進させる看護アセスメントツールの開発
Project/Area Number |
20K10800
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Research Institution | The Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing |
Principal Investigator |
山本 孝治 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 講師 (40781901)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
布谷 麻耶 (吹田麻耶) 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (70514735)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | クローン病 / セルフケア / 構築 / 看護アセスメントツール |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、第2段階の研究となる①デルファイ法による第1回調査として、看護アセスメントツール(第1版)を研究協力施設へ発送、②①の回収後、データの集計・分析、看護アセスメントツールを改訂し(第2版)の確定、③デルファイ法による第2回調査の実施、④昨年度行った、クローン病患者のセルフケアに関する文献検討の論文投稿、の4点を実施した。 ①昨年度、本研究で開発する看護アセスメントツールを適用する対象を「診断後間もない成人期クローン病患者」に設定したため、ツールの名称についても「セルフケアの再構築」でなく、「セルフケアを構築する」という表現の方が妥当であると考えた。よって、看護アセスメントツールの名称を「診断後間もない成人期クローン病患者のセルフケアを構築する看護アセスメントツール」に修正した。デルファイ法による調査にあたり、まず、所属大学および関係機関における倫理審査委員会の承認を受けた。その後、クローン病の専門医が所属する医療施設の看護部に調査協力の依頼書を送付し、研究の協力について承諾した施設にデルファイ法による第1回目の調査書類を発送した。 ②①の回収後、データの集計・分析を行った。アセスメント項目の妥当性・実用性に関し、同意率80%以下はコンセンサスが得られなかったとして削除するのか、自由記載された項目を追加するのかを研究者間で検討後、看護アセスメントツール(第2版)を作成し、確定させた。 ③デルファイ法による第2回目の調査として、第1回目の研究協力者に看護アセスメントツール(第2版)を発送した。回答の期日は2022年3月末日とした。 ④クローン病のセルフケアに関する文献検討の結果を論文として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、第2段階研究であるデルファイ法による第2回調査まですすんでいるため、計画はおおむね順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
デルファイ法による第2回調査の回収後、データの集計・分析をし、最終的な専門家集団のコンセンサスとして、アセスメント項目を確定する。また、第1段階研究として実施したクローン病患者に看護を実践する看護師へのインタビュー調査の結果を論文投稿する計画である。
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Causes of Carryover |
研究者間の会議に関し、そのほとんどをオンラインを用いたweb会議システムで実施したため、会議費に伴う旅費が当初の予定よりもかからなかった。また、国際学会を含めた学術集会への参加についても、新型コロナウィルス感染症による影響でオンライン実施となり、こちらも旅費が当初の計画よりもかからず、費用の負担がなかった。
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