2023 Fiscal Year Annual Research Report
クローン病患者のセルフケアの再構築を促進させる看護アセスメントツールの開発
Project/Area Number |
20K10800
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Research Institution | The Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing |
Principal Investigator |
山本 孝治 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 准教授 (40781901)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
布谷 麻耶 (吹田麻耶) 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (70514735)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | クローン病 / セルフケア / 看護アセスメントツール / 成人期 / 診断後間もない |
Outline of Annual Research Achievements |
当初、クローン病患者のセルフケアの再構築を促進させる看護アセスメントツールを開発することを目的に研究をすすたが、患者の発症時期や発達段階によって看護アセスメントの視点が異なってくるため、対象者を焦点化し、「診断後間もない成人期クローン病患者のセルフケアを構築する看護アセスメントツールの開発」に変更した。研究は3段階で実施した。 第1段階は、看護アセスメントの視点・項目を明らかにするために、クローン病患者に看護を実践する看護師への個別インタビューを実施した。インタビューで明らかになった視点と文献検討を踏まえツール(案)を作成し、クローン病の看護研究者に助言を受け、ツール(第1版)を確定した。第2段階は、デルファイ法による2回の調査を行い、アセスメント項目の妥当性・実用性について同意率を算出して、80%以下の項目についてコンセンサスが得られなかったとした。1回目の調査結果を踏まえツール(第2版)を確定し、2回目の調査結果をもとに、看護アセスメントとして、6つの視点、56項目を最終確定させた。第3段階は、確定した看護アセスメント視点・項目をもとに、看護アセスメントツールのフォーマットを完成させた。フォーマットは実用性を考え、①アセスメント項目をA、B、Cに簡便に選定できる、②①の結果をOremのセルフケア不足理論を参考にした概念図に当てはめ、セルフケアにおける強みと課題を明確化できる、③②の結果を踏まえ、援助方法の選択・検討ができる、を考慮した。
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