2020 Fiscal Year Research-status Report
看護基礎教育におけるアレルギーケア教育定着に向けた試み
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20K10822
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
山中 純瑚 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (90300318)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 七衣 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 准教授 (80584549)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アレルギー看護 / 基礎看護教育 / シミュレーション教育 / 教育モデル / アレルギーケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、看護専門職者を養成する看護系大学において、アレルギーケアを教授する重要性の認識状況、カリキュラムの中で実際にどのように関連科目を位置づけているかを明らかにすることで、アレルギーケアを看護基礎教育の中で定着させる上での課題を明確にすることを目的としている。初年度であった令和2年度は、まずは、文献調査として、看護基礎教育におけるカリキュラムの動向と実態、および慢性疾患看護の基礎教育に関連した研究についての文献サーベイを行うこと、また、関連学会へと出向き最新のアレルギーケアの動向や看護教育方法について情報収集を行うこと等にて、研究周囲の最新情報と動向を把握すること大きな枠としていた。また、アレルギーケア教育の実態をしるための予備調査に向けた準備として、予備調査対象学校の選定と調査内容の作成を年度目標としていた。現在のところ、文献調査は進められており、アレルギーケアに関して、基礎教育レベルでは、養護教諭に関するものを除いては、実習や演習で使用するグローブから端を発してのラテックスアレルギーに関するスポット的指導が散見されるものの、アレルギーケアについて系統立てた教授活動に関する調査・報告はなされていないということが明らかとなった。また、学会においては、Covid-19の影響により学術集会がオンライン等となっており、予定通りの情報収集とはなっていない。これについては今年度も引き続きオンライン学会に参加することで最新動向を把握していく必要があると考えている。次に、予備調査の施設であるが、3大学を計画しているが、これについては関西圏にある3大学とし、調査対象としてご協力いただきたい旨を内諾を得ており予定通りの進行である。今後は、調査内容の具体案を挙げていくこと、それに本研究分野の最新動向を加味していくことを今年度の計画に加え活動を継続していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
予期していなかったCovid-19の影響により、本務に膨大な時間がさかれたことが大きな理由である。令和3年度は、前年度の経験を生かすことができることが多いと見込まれ、研究エフォートを計画している内容に戻していけると考えている。昨年度は学術集会等への参加や研究者会議も積極的にできなかったが、オンライン学会やオンライン会議を含めニューノーマルが定着しつつあることを受け、計画を立てやすいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
実行状況にはおおむね半年程度の遅れが生じているが、今年度前半を中心に感染対策のもと関係者会議をもち、調査内容の精査を経た上で、秋までには、倫理審査委員会への計画書の提出を見込んでいる。 なお、調査にあたりまずは質問紙にての実施について、説明の際やアンケート実施・回収の際に対面での実施を計画していたが、Covid-19の影響から、他者同士が接触する場は可能な限り作らないことを目指し、Webでの実施等も選択肢に含め、実現可能性を探る必要があると考えている。
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Causes of Carryover |
昨年度計画していたことが概ね半年程度の計画で遅れていることを受け、予算を計画通りに使用しきれていない。今年度は、可能な限り研究エフォートを計画通りに戻し進めていく予定であり、物品購入や通信費の計画執行も進めていくところである。
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