2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
20K10843
|
Research Institution | Nayoro City University |
Principal Investigator |
網野 真由美 名寄市立大学, 保健福祉学部, 助教 (50828671)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 典子 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部看護学科, 教授 (10320863)
兵頭 秀樹 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (30306154)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 皮膚観察 / アプリ / 保育士 / 子ども / 児童虐待 / 簡易記録 / けが |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度の研究の成果について、研究実施計画4.データ収集は、コロナ禍の状況により研究者が協力施設への訪問をできず調査困難な状況が続いた。そのため、新規に協力施設5か所を確保し、データ収集継続中である。研究実施計画5.Vein Vewerの画像等の観察記録作成については、後継品であるAccuVeinを購入したが、上記の理由により調査困難な状況のため、観察記録とデータ収集の機会を伺いながら画像診断についても同時進行で継続中である。 研究協力施設への研究者の訪問が困難な状況下でできることとして、オンライン等で研究協力施設と密に連絡を取り、対象者が発生しない場合においても保育士や幼稚園教諭にアプリの使用をしていただき、使用方法や使用場面においての意見や要望等を聴取していった。 本アプリの使用により、気になる親子から使用の拒否をされることでその親子への見守り方についてスタッフ同士で共有できるたことや、更に多忙の業務の中で使用しやすい簡易記録として、実用化が求められるていることがわかった。現在、研究協力いただいた全施設からアプリ使用に関する意見を調査し本研究でまとめていく準備をしている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナウィルス感染状況により、研究協力施設への訪問が難しい状況が続いていた。昨年度と同様に研究協力施設である保育園、幼稚園行事の縮小化で子どものけがの頻度が減少していたこと、濃厚接触者等の頻出により施設スタッフの人員不足、部外者である研究者による調査や状況確認のための施設訪問が困難な状況が発生し、遅れが生じている状況である。 本研究の特色である特殊カメラAccuVeinの導入についても、研究者が施設へ持ち込む必要があり、その使用も未だに難しい状況が続いている。そのため、研究協力施設とは密に連絡を取り合うことで、現在のけがの発生状況やアプリの使用方法に関する意見を聴取することを試みている。今後も対象者の発生状況やアプリ使用方法の確認を定期的に行い、対象がいる場合はすぐに対応していけるよう研究協力者も増員しタイムリーなデータ収集に備えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍により遅れているデータ収集について、期間を延長しデータ収集を継続する。更に本アプリに関して、忙しいスタッフが子どもを安全に見まもり観察するためにより使用しやすいものを追求するために、意見を聴取していく。 本研究では改良の限界はあるが、今後、上記の意見を取り入れ、皮膚観察にとどまらず、子どもと関わる多職種専門職が子どもの健康観察記録ツールとして使用できるものへと繋げていく。本研究の限界と今後の課題について学会発表をしていく予定である。
|
Causes of Carryover |
コロナ禍の影響により、研究者の会議や研究施設への訪問の頻度、研究協力者への謝礼、学会発表の予定等を次年度に変更しているため。
|
Research Products
(3 results)