2021 Fiscal Year Research-status Report
産科看護職を対象とした虐待発生予防に向けた看護実践の意識化プログラムの開発
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20K10894
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
大友 光恵 聖徳大学, 看護学部, 講師 (00832320)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 幸子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (30162944)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 子ども虐待発生予防 / 看護実践 / 産科看護職 / プログラム開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は産科看護職による日常の「意識していなかった」看護実践が虐待発生予防につながることの「意識化」を図り、虐待発生予防の看護実践に対する内的動機づけと自信の習得を目指す。そのため産科看護職の子ども虐待発生予防に向けた看護実践の意識化プログラムを実施し効果を検証する。方法は、2群の事前・事後テストによる介入研究であり、対象者は医療機関勤務の産科看護職(助産師、看護師)である。プログラム効果の評価指標には、研究代表者が作成し信頼性と妥当性がある子ども虐待発生予防に向けた看護実践自己評価尺度(NES-CMP)を使用する。当初は対面による講義の実施を計画していたが、新型コロナ感染症の動向をみてオンラインでの実施に切り替えた。令和3年度はプログラムの2回の講義内容を作成し産科看護職3名にオンラインで予備調査を実施した。オンラインの課題や講義内容、設定時間や資料の分かりやすさ、アンケートの方法について意見をもらった。予備調査実施後、研究分担者、研究協力者と情報を共有し、本研究のための研究協力者の必要人数や内容、時期を検討した。産科看護職ができるだけ参加しやすいように、講義はオンデマンドにすることにした。また研究協力者に負担をかけないように短時間のオンデマンド講義約15分で4本になるように検討した。倫理的配慮として比較群対照群ともにオンデマンド講義を視聴できることを計画した。令和4年度前半に本研究を実施できるように計画をたてるところまで到達した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の研究対象者は医療機関に勤務する産科看護職(助産師、看護師)である。2年前から新型コロナ感染症の影響で、医療機関の看護職は多忙な勤務となっている。そのようなことから医療機関の看護職は研究に協力する状態ではないことが想像できる。そこで、新型コロナ感染症の動向をみて研究協力者を募ることを決めた。また、研究分担者、研究協力者と感染を拡大させない方法と研究協力者に負担をかけない方法を検討するのに時間がかかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
プログラム開発の予備調査のため2021年5月~研究協力者を6名ほどを募集した。しかし、なかなか集まらなかったため募集期間を9月まで延長した。最終的に3名の研究協力者が集まった。研究協力者の都合の良い日時を確認し、1名に講義2回を実施した。同一日に設定できなかっため3名に計6回の講義を実施した。2021年10月末までに予備調査を終えることができた。研究協力者に講義内容やアンケートについて感想や意見を求めた。それを基に、プログラム内容やアンケートを修正した。研究分担者と研究協力者と会議を実施し、本研究のプログラム方法やアンケート実施時期、内容を検討し修正した。2022年4月に全国の産科医療機関に研究依頼書を送付するため、2022年3月に送付リストを作成した。
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Causes of Carryover |
研究が新型コロナ感染症の影響で予定よりやや遅れているため。2022年度は本研究のための研究依頼書、返信などの郵送費、印刷費、謝金などに使用予定である。
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