2022 Fiscal Year Annual Research Report
尿失禁予防のための周産期骨盤底ケアプログラムの開発:助産師とPTによる協働モデル
Project/Area Number |
20K10898
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
池田 真弓 帝京大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (50583001)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神尾 博代 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 助教 (30289970)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 助産ケア / 身体症状 / 尿失禁 / 腰痛 / 産前産後 / 理学療法的視座 / 実践 |
Outline of Annual Research Achievements |
妊娠・分娩は女性の骨盤底に大きな侵襲をもたらし、尿失禁に悩む女性が多く存在する。理学療法士が産科医や助産師と協力しながら介入を行い、成果がみられている報告があるものの、ごく一部の施設のみであり、多くの場合周産期の尿失禁等の症状に対して、積極的なケアがなされてない。 研究に先立ち、産前産後の女性がどのような身体症状で困り、それに対してどのようなニーズを持っているのかを把握するためにインタビュー調査を行った。妊娠中の症状で多かったのは腰痛と尿もれであり、産後は腰痛・尿もれの他に、肩こり・手首や手の痛みなどの身体症状が多かった。産前産後の女性は、尿失禁予防のための骨盤底ケア、身体に負担のかからない姿勢や日常生活動作についてのニーズを持っており、それらについて身近な存在である助産師にケアを求めていることがわかった。 そこで、助産師の実践力を高めるために、産前産後の女性に適した良い姿勢や腰痛・尿漏れへの対処法などを助産ケアに導入することが必要と考えた。本研究は、理学療法的視座に関連した助産ケアの導入と、導入後の助産師の実践の変化について検討することを目的に行った。東京の一次施設である産科診療所に勤務する助産師を対象に、理学療法士と協働で作成した介入モデルに従って理学療法的視座に関連した助産ケアの勉強会を行い、介入後1年間の縦断的調査を行った。主要アウトカムは、理学療法的視座に関連した助産ケアの実践の変化であった。実践は、介入前と比べて、3か月後、6か月後、1年後と経過を追うごとに増加していた。介入前と比較して介入後のすべての時点で知識が有意に増加し、なおかつ実践と知識とに有意な強い正の相関がみられたことにより、実践には知識の関係が大きいことが示唆された。本研究結果から、理学療法士との協働による介入プログラムの有用性が示唆された。今後助産師の現任教育に適用できる。
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Research Products
(4 results)