2022 Fiscal Year Research-status Report
健常な骨量維持・骨改善に必要な身体活動量の基準値の作成
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20K10910
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
李 相潤 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (30325914)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 智香子 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (80199330)
橋本 淳一 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (90448613)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 骨密度 / 身体活動量 / 女性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はA県に居住する40歳以上の健常な中年女性を対象に身体組成(体重、体脂肪量、体脂肪率、除脂肪量、骨格筋量、BMI、骨格指数など)、骨密度(超音波伝搬速度、減衰係数、音響的骨評価)、身体活動(歩数、歩行時間、エクササイズ(Ex)、活動強度など)について調査した。そして職種の特性が身体組成や骨密度、身体活動に及ぼす影響について比較・検討し、公衆衛生学や健康維持に求められる知見を得た。 職種は日本標準職業分類表を用い、4つの職(事務職、専門職、製品製造職、営業職)に分類した。身体組成はインピーダンス仕様のInbody470を用い、骨密度は超音波仕様のAOS-100SAを用いた。身体活動量及び強度(PAL)はHJA-750Cを用い、身体活動の強度はMETsを用いてPAL1から8に分類した。その結果、4つの職種間において歩数は事務職(7399.3±2376.1歩)、歩行時間は事務職(92.6±26.1分)、歩行Ex合計は専門職(2.65±1.681 Ex)、生活活動Ex合計は生産職(4.05±2.273 Ex)でそれぞれ有意な最高値を示した(何れもp<0.05)。それに対して身体活動の強度別の実施時間においてPAL-1は専門職(560.4±129.0秒)、PAL-2は生産職(235.3±78.2秒)、PAL-4は専門職(23.0±9.79秒)がそれぞれ有意な最高値を示した(何れもp<0.05)。一方、骨密度については全ての測定項目において群間の有意な差はなかった。 これらのことから、日常生活における歩行は事務職や専門職が高く3METs以下の生活活動においては生産職が顕著であった。一方、有酸素運動の効果が示唆されているMETs4以上の中強度の身体活動は専門職が顕著であった。即ち、職業の特性は日常生活における全体の身体活動の相違に繋がることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度にはコロナウイルスによってほとんどの研究依頼施設が閉鎖や立入禁止になった。とくに高齢者が多く利用するイベント施設や健康教室などの関連施設へのアプローチができず、測定中止や無期限延期になった。そこで、我々は前年度まで測定した若年女性や中年女性におけるデータを用いて学会発表を行い、公衆衛生学に求められる知見を示した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究推進としては、2022年度までに測定した若年・中年女性のデータを用いて、身体活動と骨密度について国内学会発表を行う(日本公衆衛生学会など)。そして2023年度にはコロナウイルスによって測定の中止や制限されていた高齢者関連施設に研究依頼(測定)を再開し、高齢女性を中心に測定を実施する。本研究の測定期間は身体活動に影響を及ぼす気候を考慮し、10月までとする。その後、解析を12月まで実施してまとめ、次年度の学会発表を準備する。
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Causes of Carryover |
2022年度はコロナウイルスによる行動制限など測定の中止や延期が生じたために、予定していた高齢女性の測定を2023年度に変更した。2023年度研究費の使用は、高齢女性の測定に必要な補償費と学会参加、国際誌の英語校正を予定している。
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Research Products
(2 results)