2020 Fiscal Year Research-status Report
思春期の子どものためのコミュニケーションスキルアッププログラムの開発
Project/Area Number |
20K10921
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
西田 みゆき 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (00352691)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 思春期 / コミュニケーション / プログラム / 友人関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、「思春期の子どものためのコミュニケーションスキルアッププログラム」の構築である。これは、米国の『Keepin’ it REALプログラム』の日本文化適合版への改訂によって、喫煙、飲酒などを子ども自身が回避できるだけでなく、望まない妊娠や性感染症の阻止をも目指す。 2020年度は情報整理からプログラム骨子の作成のために、①「日本の思春期の子どものコミュニケーションスキル」についての現状把握、 ②「Keepin’ it REAL」翻訳、③「日本の思春期の子どものコミュニケーションスキル」の特徴と問題、解決策と「Keepin’ it REAL」の融合という3つの目標を掲げていた。しかし、COVID-19の感染拡大による影響により、研究活動を行う時間の確保が難しく、計画③について文献検討を始めたところである。子どもたちは、ITやSNSの普及に伴い、直接的なコミュニケーションが減少している一方で、コミュニケーション能力を高めることが必要であると認知している。その上、学年が上がるに連れて「友人に気持ちが伝わらなくて困った経験」が増加していた。また、コミュニケーションについて自分からアクションを起こすが、意見を押し通さないという特徴も報告されていた。 計画②については、米国のプログラム作成者との連絡を取り、翻訳のための資料を取り寄せる計画を進めている段階である。今後のプレテストのためのフィールドについても検討中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の感染拡大に伴い、研究活動を行う環境、時間の確保が困難であった。それは個人の問題だけでなく、研究協力者との調整なども行うことができず、1年間は研究に取り掛かる状況になかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
2020年に掲げた目標である「Keepin’ it REAL」翻訳を行えるように準備し、環境を整える。その上で、2021年の課題である「思春期の子どものためのコミュニケーションスキルアッププログラム (仮)」作成」に向けて実現可能なプログラムのために①本研究における対象者の年齢と実施施設の決定、②具体的な介入内容と方法(パンフレット等の作成を含む)、③プログラムの実施マニュアルの作成、④プログラムの評価方法の選定などの内容を詰めていく。
|
Causes of Carryover |
COVID-19の影響により、研究が進められていないため2020年度の計画を次年度に遂行する。
|