2022 Fiscal Year Research-status Report
先天性心疾患をもつ子どもの病気認知を促進する重要他者によるかかわり方モデルの構築
Project/Area Number |
20K10934
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
仁尾 かおり 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50392410)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 千章 清泉女学院大学, 看護学部, 准教授 (20643795)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 先天性心疾患 / 病気認知 / 学童期 / 思春期 / 重要他者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、先天性心疾患をもつ子どもの「自分の病気や病気がもたらす結果に対して、どのように知覚し、受けとめているかという病気全般に関する考え」、すなわち“病気認知”を明らかにし、先天性心疾患をもつ子どもが過ごす場である、小児循環器医療の現場、家庭、学校における、親、医師、学校教諭、友達のかかわり方のモデルを提案し、介入・評価することを目的としている。 研究は4段階構成とし、第1段階では、学童期~思春期(小学生~高校生年代)の先天性心疾患をもつ子どもの病気認知、病気認知に影響する要因、第2段階では、先天性心疾患をもつ子どもを支援する重要他者が子どもの病気認知に影響を与えた言動、かかわり方を質的に探求する。第3段階では、先天性心疾患をもつ子どもの病気認知、病気認知に影響を与えた言動、かかわり方を一般化する。そして、最終段階では、先天性心疾患をもつ子どもの病気認知を促進するために、小児循環器医療の現場・家庭・学校における、親・医師・学校教諭・友達のかかわり方モデルを提案し、介入・評価を目指す。 2021年度はCOVID-19感染拡大により、面接調査が不可能となったため、進捗は大幅に遅れていたが、2022年度より【第1段階】先天性心疾患をもつ子どもの病気認知、病気認知に影響する要因の質的探求に進めることができた。私達のこれまでの研究成果、および検討した国内外の文献を基に、面接調査の質問内容を設定し、学童期~思春期にある先天性心疾患をもつ子ども16~20名程度を対象として、病気認知の実態、病気認知に影響する要因を明らかにするための半構造化面接による調査を実施している。現在、4名のインタビューが終了している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は厳重な感染予防対策を必要とする先天性心疾患患者が対象であるため、2021年度はCOVID-19感染拡大により、面接調査が不可能となった。進捗は大幅に遅れていたが、2022年度後半より、オンラインと対面を併用して面接調査を開始し、現在4名のインタビューを終えている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年6月頃までに、オンラインと対面を併用して第1段階の面接調査を実施し、分析を終える。引き続き、第2段階の研究計画立案に入り、先天性心疾患をもつ子どもを支援する重要他者が子どもの病気認知に影響を与えた言動、かかわり方を質的に探求することを目的とした調査を開始する。
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Causes of Carryover |
COVID-19感染拡大により、対面での会議が開催できなかったこと、対面での面接調査が実施できなかったことにより、旅費を使用する機会がなかった。COVID-19感染がこのまま収束方向へ進めば、対面での会議を開催し、また、遠方での面接調査も予定しているため、旅費の使用が生じる。
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