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2023 Fiscal Year Research-status Report

在宅認知症患者と家族のコミュニケーション促進ツールとしてのハンドケアの開発

Research Project

Project/Area Number 20K10961
Research InstitutionSaitama Prefectural University

Principal Investigator

渋谷 えり子  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (90197210)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Keywords認知症高齢者 / 家族支援 / ハンドマッサージ / コミュニケーション / 触れるケア
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、認知症患者の様々なBPSD(認知症周辺症状)により起こるコミュニケーションの問題を緩和し、患者・家族双方にとってよりよい効果をもたらし、コミュニケーションの維持・破錠予防につなげるために、介護家族が実施できる「ハンドケア」を開発することが目的である。
当初の研究計画は、ハンドケアを検討するために、スウェーデンで開発された高齢者や障がい者に実践しているハンドケア技術(ハプティックセラピー)について、家族への応用の可能性を探るため現地の高齢者施設の視察と技術研修会参加を計画していたが COVID-I9の影響で中止となり、参加することができなかった。
そこで、2021年度からは、「触れるケア」を基にしたハンドマッサージを活用した「ハンドケア」による家族支援を検討し始めた。「触れるケア」について文献検討した結果、「触れる」「さする」「なでる」といった触れるケアを、認知症患者のケアに取り入れることによって、ケア拒否や暴力的行動などが改善し、介護する人・介護される人の良い相互作用が認められ、関係性構築に役立っており、家族でも実施できる「触れるケア」を盛り込んだハンドケア技術の開発につなげる示唆を得た。2023年度は、一般市民と認知症高齢者を介護している家族と高齢者を対象に、「触れるケアとしてのハンドケア」について、対面による講座を2回実施した。講座参加者の合計は22名でそのうち19名の研究協力を得た。ハンドケアの手技については、1回90分程度の講座でも理解でき、実技の体験を通して気持ちよくリラックスできたことを実感し、ハンドケアを活用してみたいという結果が得られた。しかし、参加者で実際に認知症患者家族は3名と少なく、認知症患者への実施結果を検証するまでには至っていない。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

2020-2023年度はCOVID-I9の影響で海外高齢者施設の視察とハプティックセラピーの研修を兼ねたプログラムが中断し参加することができず、ハンドケアの開発が進まなかった。
また、COVID-19の影響で感染予防の観点から、ハンドケアという特徴から効果検証のためのデータ収集ができない状況が続き、大幅に研究が遅れることになった。

Strategy for Future Research Activity

2023年度にようやく国内でハプティックセラピー研修会が開催され参加することができた。しかし、ハプティックセラピー実施には、基本的な知識と技術の研修が必要で、家族が簡単に実施できるものではなかった。
そこで、2021年度から「触れるケア」を活用したハンドマッサージの研究に取り組んできた成果から、家族が簡単に実施できる「ハンドケア」を考案し、2023年度に、一般市民を対象とした講座を実施し、その効果を検証を始めた。しかし、参加者が少なく、データ数が不足しているため、2024年度も引き続き、「ハンドケア」の講座を開催し、家族支援につなげるための効果を検証していく。

Causes of Carryover

触れるケアを活用した「ハンドケア」の効果検証のために、介護家族や市民を対象とした講座を開催するための費用が必要である。
また、スウェーデンの認知症高齢者施設視察研修プログラムが再開されれば参加予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2024

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 認知症患者に活用するための介護家族へのハンドケア教育の検討2024

    • Author(s)
      渋谷えり子
    • Organizer
      日本看護研究学会第50回学術集会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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