2021 Fiscal Year Research-status Report
「通いの場の拡大」の指標の検討-GPSを利用した高齢者の移動行動のGIS解析
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20K10970
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Research Institution | Tohto University |
Principal Investigator |
種市 ひろみ 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 教授 (40525143)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内野 良子 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 講師 (40829933)
山田 寛 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 助教 (60182549)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 通いの場 / GPS / GIS / 高齢者 / 移動行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、高齢者の日常生活の移動距離が「通いの場の拡大」の評価指標になるのかを明らかすることを目的とした観察研究である。通いの場に参加する高齢者のベースライン時と1年後のGPSデータ、質問紙により身体・活動状況を比較・検討する 地域に暮らす高齢者がウェアラブルGPSを携帯し外出した際の位置情報を、地理情報システム(GIS)データとして分析に活用する。2021年度は、使用機器を選定するための情報収集、試用による機器操作・データ収集確認を計画していた。測定機器として精度の高い機器を決定し、プレテストとしてデータ収集及び分析を試行している段階である。 研究対象候補として挙げていた施設及び対象者に対しては、研究に関する概要説明を行っているが、2021年度もデータ収集時期として妥当ではないとの判断から2022年度実施を予定している。 新型コロナ禍の影響を含め、通いの場に関する最新の知見を明らかにするため、文献検討を行い、2022年度発表の予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度は、コロナ禍で高齢者の行動が制限されている状況で、ベースラインとしてのデータを収集することは妥当ではないと判断し、実施しなかった。通いの場に関する文献検討の結果をまとめており、2022年度発表を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は研究フィールドである施設の現状調査と責任者と協議し、実施可能性および妥当性を検討する。新型コロナ感染状況に伴う「新しい生活様式」が浸透している現状下、データ収集を実施する方向性で検討していきたい。 感染状況が行動にどのように影響しているのかを把握するため、計画していたGPSデータ及び心身の状態・活動に関する質問紙調査に加え、高齢者の移動に関する意識をインタビューし、その結果をデータ分析に加えていく予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナ禍、データ収集を2022年度の実施としたことから、それにかかる機器の購入、データ分析にかかるソフトの購入、収集に関わる経費は2021年度から繰り越すこととした。
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