2020 Fiscal Year Research-status Report
高齢者施設に勤務する新任看護職の就業継続を目指した職場定着促進プログラムの開発
Project/Area Number |
20K10982
|
Research Institution | Fukuoka jogakuin Nursing College |
Principal Investigator |
白井 ひろ子 福岡女学院看護大学, 看護学部, 准教授 (90750191)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤野 成美 佐賀大学, 医学部, 教授 (70289601)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 高齢者施設 / 新任看護職 / 就業継続 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、高齢者施設に勤務する新任看護職の就業継続を目指した職場定着促進プログラムの開発である。超高齢社会を迎えた我が国の高齢者施設において重要な役割が期待される新任看護職の高い離職率(1年以内39.1%)は看過できない。しかし新任看護職が離職に至る原因は明らかにされていない。そこで、第一段階として、高齢者施設に着任後1年以内に離職した看護職に対し、離職要因についてインタビュー調査により実態を明らかにする。同時に、1年以上就業継続している看護職に、就業継続の要因についてインタビュー調査を実施する。 初年度である2020年度は、前述したようにインタビュー調査により高齢者施設の新任看護職が離職に至った要因と就業継続につながる要因の明確化を行うことが目的であった。しかし、新型コロナウィルス感染症の世界的なパンデミックにより、インタビュー調査の実施が困難な状況に陥った。そこで、文献検討による要因の明確化のみ実施した。さらに今後の研究計画推進に向けた環境の整備を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度は新型コロナウィルス感染症のパンデミックに伴い、ハイリスク集団である高齢者が生活する高齢者施設は感染予防と感染拡大防止のために忙殺された一年であった。そのため、研究協力を得ることが困難であり、看護職を対象としたインタビュー調査が実施できていない。そのため、国内外の文献検討による要因を抽出するにとどまっている。現時点においても、日本国内の新型コロナウィルス感染症の感染が拡大傾向である。高齢者に対するワクチン接種が開始されたばかりであるが、集団免疫の獲得による感染拡大が沈静化された場合は、Onlineを活用したインタビュー調査を行い、質的帰納的分析を行う予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
2020年度に行う予定であったインタビュー調査を、実施が可能であれば2021年度内に実施し、質的帰納的分析を行っていく。ただし高齢者施設の現場の負担に最大限配慮するとともに、感染防止の観点からインタビュー調査はOnlineを活用した実施も視野に入れ検討していく。
|
Causes of Carryover |
2020年度は、新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、当初の計画通りのインタビュー調査や専門家への聞き取り調査が実施できなかったことから、次年度に使用することとなった。
|