2020 Fiscal Year Research-status Report
高齢者のせん妄予防を目的とした快刺激映像の臨床応用
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20K10987
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
堤 雅恵 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80280212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野垣 宏 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10218290)
末永 弘美 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (10372707)
永田 千鶴 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50299666)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 快刺激映像 / せん妄 / 睡眠・覚醒パターン |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は,介入前の基礎検討として,健康成人を対象にBispectral Index System(BIS)モニタを用い,睡眠中および映像を見た瞬間以降の覚醒レベルの変化を検討する実験を行う予定であった。また,病院の入院患者について,せん妄発症の有無に関連した前向き実態調査を行う予定であった。しかしながら,いずれも新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため見合わせることとなり,研究計画の詳細検討を行うにとどまった。本研究の前提となる前科研の論文が日本老年医学会雑誌およびInternational Journal of Environmental Research and Public Healthに掲載されたことや,投稿準備中である認知症対応型生活介護(グループホーム)での調査結果で,認知症高齢者が映像の開始から終了まで集中して視聴し続けたことから,本研究により,個人が好む映像刺激が覚醒レベルを上げるとともに快刺激をもたらし,臨床現場でのせん妄予防に役立つ可能性の高さ,すなわち研究成果が得られることを予測している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため,実験室内および病院・施設での研究活動に強い制限がかかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
ワクチン接種が始まったこともあり,今後新型コロナウィルス感染症が終息に向かう状況をみて,実施可能となればすぐに実験・調査を行うことができるように準備する。
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Causes of Carryover |
2020年度に実施する予定であった調査と実験を2021年度に実施する非調整が生じたため。
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