2021 Fiscal Year Research-status Report
高齢者のせん妄予防を目的とした快刺激映像の臨床応用
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20K10987
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
堤 雅恵 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80280212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野垣 宏 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10218290)
末永 弘美 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (10372707)
永田 千鶴 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50299666)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 快刺激映像 / せん妄 / 睡眠・覚醒パターン |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は,新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため見合わせていた調査の準備として,入院患者を対象とした①せん妄発症の有無に関連した前向き実態調査と,②Bispectral Index System(BIS)モニタを用いた介入研究を行う計画の詳細検討,対象施設との交渉,倫理審査の申請を行った。年度末に倫理審査委員会からの承認が得られたため,2022年度に調査を実施する準備が整った状態である。 また新たに,自然環境映像のDVDを手術後に映写することで視覚への快刺激を提供した場合と提供しなかった場合におけるせん妄発症の実態について,看護師の観察によるタイムスタディを計画し,倫理審査に向けての準備を開始した。現在,計画の詳細検討を行っているところである。 論文投稿については,認知症対応型生活介護(グループホーム)において昭和時代を回想する映像を用いて行った調査で,認知症高齢者が映像の開始から終了まで集中して視聴し続けたことから,受動的アクティビティケアとして有用である示唆が得られた論文を投稿し,現在,査読中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため,病院・施設での研究活動に強い制限がかかっていたため。
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Strategy for Future Research Activity |
調査を実施する見通しとなったため,対象者の選定や環境が整えば調査を開始し,円滑に進めることができるように準備する。
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Causes of Carryover |
2021年度以前に実施する予定であった調査を2022年度に実施する調整が生じたため。
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