2022 Fiscal Year Annual Research Report
措置入院者における退院支援に向けたケア技術の整備と看護ガイドラインの開発
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20K10992
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
阿保 真由美 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (30644596)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 純子 昭和大学, 保健医療学部, 准教授 (40644597)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 措置入院者 / 退院支援 / 精神看護 / 多職種連携 / ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、措置入院者への退院支援として多職種連携の実態を明らかにすると共に、患者及びその家族へ実践されるケア内容を明確化し、看護ガイドラインを策定することを目的としている。3か年の研究計画で研究を総括することとし、最終年度は、下記を実施した。 (1)看護内容調査、多職種間連携実態調査の分析・洗練化 前年度、患者及びその家族へ実践されるケア内容の明確化をめざし、精神科救急病棟に勤務する経験5年以上の看護師14名を対象にインタビューガイドに沿った半構造化面接を実施した。措置入院者へのケア事例より、生活史、社会背景も視点に入れ、看護師の意図を含む実践内容の語りから質的帰納的に分析し、途中経過報告として学会発表した。現在、論文投稿準備をすすめている。また、面接より調査した多職種連携状況について分析した。 看護師より、入院直後の急性期において病状安定のための治療と支援に関するケアの意図を含む詳細な語りが聞かれたが、退院支援過程に関する語りは少なく、ケア内容の全容を捉えられているのか課題は残った。このため、参加観察により総合的多元的に分析し、多職種連携状況においても患者家族と退院前支援ニーズに沿った実践・調整・働きかけ、他職種や自治体との協働等の実態を具現化し整備する予定であった。しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大により、外来者制限の中、病院施設において調査できず、研究計画変更を余儀なくされた。 (2)ケア内容・技術を整備し、看護ガイドラインの構築 研究成果を踏まえ、ガイドライン項目毎に整理し、次年度、公表を目指している。
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