2022 Fiscal Year Annual Research Report
Self-risk assessment of foreign residents in Japan for disasters
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20K11009
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Research Institution | Kansai University of International Studies |
Principal Investigator |
伊藤 尚子 関西国際大学, 保健医療学部, 教授 (60583383)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩谷 由加江 山陽学園大学, 看護学部, 助教 (50829322) [Withdrawn]
森 恵子 岡山大学, 保健学域, 教授 (70325091)
手林 圭 (宮本圭) 順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (40320816)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 災害看護 / 在日外国人 / セルフリスクアセスメント |
Outline of Annual Research Achievements |
先行研究について、クリティークチェックシートを活用しながら1本1本丁寧にクリティークを行うこととした。「災害」「外国人」での検索結果、日本語の文献においては医学中央誌で抽出された原著論文66本を、英語の文献においてはPUBMEDで抽出された35本を対象とした。 「外国人」が被った災害の種類について、自然災害としての台風やハリケーン、鉄砲水や氾濫、地震、気候変動、パンデミックが報告され、人為災害としての紛争が報告されていた。また、「外国人」の被災後の困難さについて、身体的な問題として外傷や妊娠、心理的な問題としてPTSDなどの精神障害など、また社会的立場の不安定さや生活上の不便さなどが挙げられていた。ほかに、被災した「外国人」への支援対策への提言や、防災対策や防災訓練の結果などを報告する内容があった。 上記の内容および自身の先行研究の結果より、日本で暮らす「外国人」の災害時の困難さを引き起こすリスクについて整理を行った。それにより災害に関する知識、災害時に被る身体的・心理社会的な問題に対する知識と回避策や解決策、防災に関する知識と経験、備えを含む災害時の支援に関する知識がリスクを回避するために必要と分析された。これらについて、「外国人」へインタビューをすべく、外国人支援団体などに声をかけインタビューガイドの作成や対象の紹介などの協力を依頼した。 当初の研究計画よりも大幅に進捗が遅れてしまっていることは否めない。
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