2022 Fiscal Year Research-status Report
ミネソタモデルに基づく公衆衛生看護介入のための教育用モデルの開発
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20K11017
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
和泉 比佐子 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (60295368)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 三智子 北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (20304115)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 公衆衛生看護介入 / 教育用モデル / ミネソタモデル / 教育用モデル開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
ミネソタモデルに基づく公衆衛生看護介入のための教育用モデルを開発し、その有用性を検討することを目的に3段階からの研究を計画し、第1段階の、保健師を対象にフォーカスグループインタビューを行い、介入の具体的内容を明確化し、教育モデル原案の項目作成を目指していた。しかし、2022年もCOVID-19の感染への対応で保健師業務が逼迫しており、インタビューが実施できなかった。そのため、2022年度は2021年度に検討したミネソタモデルの17の活動方法のうち具体的内容が不明確であった4つの活動方法について具体的内容を作成した。①ソーシャルマーケティングは個人の行動変容と社会にも利益をもたらすことを目的に、対象者の自発的な行動に影響を及ぼすために情報収集・分析、計画、実施、評価に商業分野のマーケティング技術を応用した介入(健康診査の対象者を層化して受診勧奨はがきの内容を変更する)。②紹介とフォローアップはケースを見出し、個人や集団をリスク削減、対処力強化、受療のための資源につなぎ、改善されたかの確認を継続的に行う介入(糖尿病性腎症の未治療者への受診勧奨とその後の経過を観察する)。③委任された職務の遂行は法律で定められた医療従事者の権限下で公衆衛生看護職が実施する介入(住民への訪問DOTSを行う)と公衆衛生看護職が他の適切な職員に業務を委託する介入(特定保健指導を委託契約先の看護職に依頼する)。④コンサルテーションは、状況の改善のために介入を受けるコンサルティ(公衆衛生看護職、個人・家族・集団、ほかの保健医療福祉関係者)との双方向性の対話を通して課題の明確化と共有をし、課題解決のための計画・実施・評価(困難事例である在宅の認知症高齢者に対する見守りを検討するケア会議の参加者への支援をする)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
全国保健師長会等の職能団体や近畿および北海道において協力依頼をし、同意得られた経験年数10年以上の年の保健師(6~8名)の4グループを対象にミネソタモデルの17の活動方法に関して、我が国における具体的容についてフォーカスグループインタビューをオンラインシステムで行う予定であった。しかし、COVID-19の感染への対応で保健師業務が逼迫しており、協力依頼およびインタビューは2022年度も延期せざるを得ない状況となった。
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Strategy for Future Research Activity |
インタビューの実現可能性が不透明であるため、2022年度までの検討結果を基に教育モデル原案の項目を作成しその妥当性を問う質問および具体的な介入内容についての自由記載から成る質問紙調査に変更する。自由記載は質的記述的分析を行い、公衆衛生看護介入の具体的内容を明らかにする。具体的内容を反映した公衆衛生看護介入の教育モデル原案を作成し、保健師養成校を対象にデルファイ調査を実施し、教育モデル原案の項目の同定を行う。
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Causes of Carryover |
2022年度は保健師を対象にミネソタモデルの17の活動方法に関して、我が国における具体的容についてフォーカスグループインタビューを4回行う予定であった。しかし、COVID-19の感染への対応で保健師業務が逼迫しており、協力依頼およびインタビューは延期せざるを得ない状況となった。そのため予定していた旅費等が未使用であり、2023年度はフォーカスグループインタビューではなく、自由記載による質問紙調査に変更する。質問紙調査の費用と質的記述的の分析ソフト購入、共同研究者との打ち合わせ会議のための旅費、教育用モデル案のデルファイ調査費用に使用する予定である。
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