2022 Fiscal Year Research-status Report
在宅で暮らす心不全患者における予防的入院基準の開発
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20K11028
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Research Institution | Kansai University of Social Welfare |
Principal Investigator |
平野 通子 関西福祉大学, 看護学部, 助教 (10645120)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 心不全急性増悪 / 受診の見極め / 在宅にいる期間を長くする / 早めの受診 |
Outline of Annual Research Achievements |
在宅で暮らす心不全患者が心不全が急性増悪し入院する時、症状が軽微なうちに早期に自ら病院へ受診することによって、軽微な治療で在院日数も少なく早く在宅へ戻れるのではないかとの仮説を立案した。この仮説にあう先行研究がなかったため、確認するために重症を機械使用群(人工呼吸器や補助循環装置を装着した群)と軽症を機械不使用群と定義し、データを30例ずつ採取した。 2022年、12月において日本看護科学学会にて病院へ入院時、重症例、軽症例、各30例ずつデータ採取したものを治療の実態の比較したものを発表した。 その後、データを重症、軽症各100例ずつデータ採取を終了した。今後は、さらなる知見を学会発表し、論文として投稿する予定である。また、2段階目の訪問看護師へのインタビューも進めており、現在4事例のインタビューを終えている。さらに6事例追加し、10例になるまでリクルートし、インタビューを重ねる。在宅で暮らす心不全患者が急性増悪した折に、病院へ受診を勧めるタイミングや症状の見極めについてインタビューで深めていく。それを質的に分析し、今後、学会発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
採択当初より、COVID-19が流行し、第三次救急病院は、コロナ対応に追われ、なかなか研究を受け入れていただける病院が見つからなかった。3年がたちなんとかコロナは下火にはなっていないが、コロナ対応やコロナへの標準治療が確立されつつあるため、余裕ができ研究を受け入れてもらえる病院が出てきた。そのため、第一段階の入院時の心不全の急性増悪における重症例、軽症例を100例ずつ電子カルテよりデータ採取を2023年2月に無事終了することができた。2段階目の訪問看護師のインタビューはまだ途中である。また、3段階目の患者へのインタビューは着手できていない状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、第2段階目である訪問看護師へのインタビューを現在、4名まで済んでいるが、10名になるまでリクルートし、インタビューを重ねる予定である。 第1段階目の病院でのデータ採取は終了したため、データを分析し、学会発表、論文投稿に向けて準備中である。 3段階目の患者へのインタビューに関しては、今後、倫理申請をして並行して研究を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
訪問看護師のインタビューをリクルートする際に、訪問看護師が10名になるまで、リクルートをする予定である。コロナ禍で訪問看護師も雑務に追われ、研究に参加いただけないことが続いた。研究説明書や同意書等の郵送代がかさんだ。また、分析に使用するSPSSを使用継続への維持費が必要である。
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