2021 Fiscal Year Research-status Report
精神障害者の就労定着支援利用時の有効性に関する検討
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20K11029
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
高田 絵理子 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 教授 (50364310)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 京美 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 助教 (40836342)
李 孟蓉 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 講師 (60412988)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 精神障害者 / 就労定着支援 / 援助付き雇用 / ガイドライン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的として、1)民間企業に就労している精神障害者が就労定着支援を利用することによる有効性を検証することとしている。現在、精神障害者の就労支援を行っている施設にデータ収集の依頼を行っているが、コロナ感染の予防対策としてITを活用しての面談等を行い、調査の説明や同意を得ることができるよう調整中である。面談に必要なIT機材および附属品を購入し、データーを収集するための準備を進めている。IT活用によるデータ収集においていは、対象者への説明に予定より大幅に時間がかかることが確認された。また、ITを通しての研究説明等を行っているが、過度に研究への参加に難しさを与えてしまっている印象が見てとれ、実際に対面で行うことで緩和できるように考えられた。警戒度レベルが下がり、対面での調査依頼をできるのを待って実施することとしている。予定では5月連休明け後、警戒度が下がり対面での説明ができる見込みとなっているので、その時期から調査を進められるように準備をしている。 本研究の目的として、2)就労定着支援モデル構築の基礎データを得ることとしている。現在、就労定着支援を利用している精神障害者の職業訓練を行っている施設1カ所に連絡をしており、施設の職員への調査の説明、協力依頼を行っている。 先行研究に関する文献検討を行っているが、和文献が少なく、ほぼ実践報告であった。海外文献では多くは米国の文献であり、本国のような就労定着支援という制度は見られない。ただし、精神障害者への「援助付き雇用」というプログラムがあり、この支援内容が就労定着支援に参考となる内容であることが確認された。本国と米国の精神障害者への就労支援を比較した論文の投稿を準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
調査を実施するにあたり、調査対象施設よりコロナ禍のため対面調査が困難との見解が提示されたため、IT活用による調査を進めていた。しかし、ITを通しての調査説明のデモンストレーションを行ったところ、対象となる精神障害者から機材を使用することで過度に緊張を与えてしまい、調査そのものへの抵抗感が強くなったように見受けられた。そのため、再度対面での調査へ変更することとなった。調査方法が定まらず、また対象者が参加しやすい環境を整えることに非常に時間がかかり、研究の進捗に影響を与えたものと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度5月より再度対面での調査依頼を進めていいくここととしている。昨年度は、感染予防対策としてIT使用による調査を進めるよう検討していた。しかし、デモンストレーションを行ったところ、対象者に過度な緊張を与えてしまい、調査の参加への抵抗感が強くなってしまうことが確認された。そのため、5月連休明けの警戒度が下がった後、対面調査での依頼を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
調査方法に関して、コロナ禍の影響により感染予防のためIT活用にて調査を行うことを検討していた。しかし、IT活用にて調査依頼、調査の説明を行ったところ、対象者へ過度な緊張を与えてしまい、調査への参加に抵抗を感じる方が多くいたため、対面に変更することとなった。そのため、対面調査を行うにあたり警戒度が下がる5月連休明けに実施することとなった。そのため、今年度に調査対象施設ならびに調査対象者への謝金・人件費等が必要となった。
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