2021 Fiscal Year Research-status Report
看護師による退院後の見通しをもった高齢者の栄養アセスメント自己評価尺度の開発
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20K11048
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
宮部 明美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (10708522)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
叶谷 由佳 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80313253)
土肥 眞奈 (菅野) 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (50721081)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 栄養管理 / 食支援 / 病棟看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、病棟看護師の退院後の見通しをもった高齢者の食支援尺度開発のための最終段階として、尺度項目の信頼性と妥当性を検証することを目的として自記式質問紙調査を行った。調査は、項目の回答に偏りがないか確認するために予備調査を実施後、本調査として再テスト法を用いて自記式質問紙調査を実施した。 予備調査は、急性期一般入院料1を算定している病棟に勤務している看護師57名を対象とした。項目は、前段階のデルファイ調査で項目を精錬した栄養管理スケール28項目、食支援スケール23項目の合計51項目を用いた。その結果、すべての項目に天井・フロア効果のないことを確認した。 本調査は、特定機能病院、あるいは地域医療支援病院および一般病院で急性期一般入院料を算定している病棟に勤務する看護師696名を対象とし、予備調査で確認した51項目を用いた。結果は、回収242名(回収率35%)、有効回答241名だった。分析は、栄養管理スケール28項目、食支援スケール23項目それぞれで行った。項目分析では、天井・フロア効果はみられなかった。項目-全体相関分析では、両スケールともに相関係数0.3以下だった。そのため、栄養管理スケール28項目、食支援スケール23項目それぞれで探索的因子分析を行った。その結果、栄養管理スケールは3因子19項目、食支援スケールは3因子15項目を抽出した。抽出した項目についてスケールごとに信頼性・妥当性について分析した。クロンバックα係数は0.8以上、再テスト信頼性係数は0.7以上だった。さらに確認的因子分析を行った。以上より信頼性と妥当性を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り調査を実施し、分析に進むことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
本調査の成果を論文作成し、国内外へ公表する。
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Causes of Carryover |
2021年度はコロナ禍であり、調査対象者との連絡や学会参加はリモートで行ったため旅費を使用しなかった。2022年度は研究成果の公表にあたり学会へ参加するため旅費を使用する予定である。
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Research Products
(1 results)