2020 Fiscal Year Research-status Report
被介護者が抱く自覚的負担感を軽減するための対処能力を高める支援方法の構築
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20K11054
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Research Institution | The University of Shimane |
Principal Investigator |
大えき 美樹 島根県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (70403392)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | self-perceived burden / 対処 / セルフマネジメント / ポジティブ心理学 / ストレスコーピング / 衡平性 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度の研究実施計画に沿って、文献検討を行った。自覚的負担感(self-perceived burden)への対処方法について、国内外の文献検討を行い、自覚的負担感を軽減するための効果的な対処方法を抽出した。具体的には、自分で動く努力をする、反省してよりよい方法に変える、利用可能なサービスを利用する、他者に相談したり助けを求める、家族に感謝の気持ちを言葉で伝える、自分の病気や介護により家族の絆が深まったと考える、自分には介護を受ける権利があると考える、自分の病気や介護は家族のためになると考える、家族と話し合う、などが抽出された。 また、自覚的負担感を軽減するための対処能力を高める支援方法に応用できる理論や概念について検討した。その結果、ストレス・コーピング理論、病気の不確かさ理論、衡平理論、セルフマネジメント、ネガティブ・ケイパビリティ、ベネフィット・ファインディング、レジリエンスなどのポジティブ心理学の概念などについて適用可能性を見出した。これらの結果を踏まえ、自覚的負担感を軽減するための対処能力を高める支援方法について、精選を行っている。 令和2年度の研究実施計画として、令和3年度に実施予定である自覚的負担感を軽減するための対処能力を高める支援方法に関するインタビュー実施に向けた研究協力者への依頼を挙げていた。しかし、COVID-19の感染拡大に伴い、これについて実施ができなかったため、令和3年度に実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の感染拡大により、研究時間の確保および研究実施に向けた関係者との調整が困難であったため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度の研究実施計画として挙げていた内容のうち、未実施の内容を実施する。具体的には、令和3年度に実施予定である自覚的負担感を軽減するための対処能力を高める支援方法に関するインタビュー実施に向けた研究協力者への依頼である。そして、令和3年度にインタビューを実施し、自覚的負担感を軽減するための対処能力を高める支援方法を決定する。
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Causes of Carryover |
令和3年度実施予定のインタビューへの研究協力依頼の旅費を計上していた。 しかし、COVID-19の感染拡大により実施ができなかったため、令和3年度に研究協力依頼の旅費を使用する。
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