2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of Quality of Assessment of Activity (A-QOA) for people with dementia: verification of reliability, validity and implementability
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20K11055
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
西田 征治 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (90382382)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 真寛 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 准教授 (00732182)
白井 はる奈 佛教大学, 保健医療技術学部, 准教授 (90346479)
藤巻 康一郎 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (50324570)
坂本 千晶 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 助教 (00876899)
池内 克馬 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 助教 (20876883)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 認知症 / 活動 / QOL / 評価 / 実現可能性 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年実施した研究3の予備研究(インタビュー調査)の分析結果を3名の共同研究者で再度検討し、得られた結果を研究対象者にフィードバックしメンバーチェッキングを行った。その結果、A-QOAの臨床活用方法は12個、課題は5個に整理され、全ての研究対象者から同意が得られた。 この結果を踏まえて研究3の本研究(アンケート調査)を行った。目的は、A-QOAの臨床活用と課題について、領域間(医療身体障害、医療精神障害、介護保険)における同意の程度の差を明らかにすることだった。対象者はA-QOAの講習会を受講し認定評価者となった作業療法士104名で、彼らに対して研究説明と協力依頼の文書、およびアンケート(FormsのURLを記載)を添付したメールを一斉送信し,web上で回答を求めた.アンケート内容は三部(1.対象者の基本属性、2.A-QOAの臨床活用方法、3.A-QOAの臨床活用における課題)で構成された。その結果、65名から回答が得られた(回答率61.5%)。A-QOAの臨床活用方法については、全ての項目で対象者の80%以上が「3出来そう」または「4かなり出来そう」と回答された.課題では,5項目中4項目で対象者の75%以上が課題として「3起こり得そう」または「4とても起こり得そう」と回答された.現在分析中ではあるが、領域別にみると全てのA-QOAの臨床活用方法や課題の項目において、3群間で統計的な有意差は見られなかった(H=0.06~4.87,p=0.09~0.97). 第24回日本認知症ケア学会(2023年6月)で研究1(A-QOA信頼性検証)と研究3(A-QOA臨床活用の予備研究)、第57回日本作業療法学会(2023年11月)で研究2(A-QOAの妥当性)、研究3(A-QOA臨床活用の予備研究)で研究成果を報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和2年度に,新型コロナ感染症の影響を受けて研究1(A-QOAの信頼性検証)の進捗が遅れたことに加え,A-QOAの研修会が開催できず,研究2(A-QOAの妥当性検証)の研究対象者であるA-QOAとDCMを適切に使用できる人材を育成することができなかった。また,DCMの研修会の開催が令和3年度末(3月)だったことで研究対象者の確保が早い時期に出来なかったことも研究の進捗が遅れた理由の一つである。更に令和4年度は,A-QOAの実装可能性の検証(研究3)に関して,4月に県立広島大学の研究倫理委員会に申請書を提出し6月に承認されたが,一部内容を変更したため再度承認されるのに時間を要した。また,研究3では,研究開始当初は1つの研究のみ実施する予定であったが,予備研究としてインタビュー調査を行ったこと、および令和5年度にこの調査結果の分析をやり直したことが影響した。さらには、研究3の本調査(アンケート調査)を行うにあたって、研究3の予備研究で得られたA-QOAの臨床活用や課題の項目を、回答しやすい内容に修正することに時間を要したことが研究の進捗が遅れた理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究3の本調査(アンケート調査)のデータ分析を継続し、A-QOAの臨床活用と課題における、領域間(医療身体障害、医療精神障害、介護保険)の同意の程度の差を明らかにし、その要因を考察する。研究成果に関して、これまでの研究1(信頼性検証)、研究2(妥当性検証)、研究3(予備研究、インタビュー調査)を学術誌に投稿する。また、研究2(A-QOA妥当性)を8th Asia Pacific Occupational Therapy Congress (in Sapporo)に、研究3の本研究(アンケート調査)を第58回日本作業療法学会(札幌)で報告する。
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Causes of Carryover |
研究の全体の進捗が遅れており、次年度に研究3(本研究)の分析を継続する必要があるため、共同研究者と対面やZOOMを使った会議を開催する。これらの会議を開催するためにZOOMサブスクリプションの契約や旅費交通費が必要となる。また、研究成果の発表のために、8th Asian Pasific Occupational Therapy Congress、第58回日本作業療法学会への参加費、旅費交通費、ポスター印刷費などが必要となる。
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