オーラル・フレイル克服を視野に入れた栄養管理の実態調査と看護教育システムの構築

2020 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 20K11056
• Research Institution: Iwate Medical University
• Principal Investigator: 遠藤 龍人 岩手医科大学, 看護学部, 教授 (70316355)
• Project Period (FY): 2020-04-01 – 2023-03-31
• Keywords: 栄養管理 / 口腔機能低下症 / オーラルフレイル

Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、１）看護師の栄養管理活動に関する実態調査、２）超高齢化時代に対応可能な「看護師栄養教育プログラム」の策定である。地域の医療機関における看護師の栄養管理業務に関する実態調査については、岩手県立病院20病院を含む計50病院を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の流行拡大により、本研究の趣旨について対面での丁寧な説明が困難であったことから、調査医療機関との十分な協力体制を構築することができなかった。さらに、アンケート調査（質問調査票）の質問項目に修正すべき点や不備が複数あったため、調査票の完成と調査の実施が令和３年度に持ち越された。今後は、アンケート調査票を岩手医科大学付属病院の摂食嚥下センタースタッフ等の意見を取り入れて修正後に関連病院を対象に予備調査を実施し、再度検討した上で本調査を実施する予定である。令和３年度に予定していた「看護師栄養教育プログラム」の策定については、前述した1）の調査結果に基づいて策定する必要があるため、最終年度の令和４年度に実施予定する予定である。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

地域の医療機関のNST担当看護師を対象に、栄養管理業務の実態や口腔機能低下症の評価に関するアンケート調査を令和２年度中に終了予定であったが、医療機関との協力体制を構築することが困難であったこと、アンケート調査（質問調査票）の質問項目に修正すべき点があったため、調査の実施が令和３年度に持ち越された。

Strategy for Future Research Activity

研究代表者と共に活動している「みちのくNST研究会」世話人にリモートでの面会を通して本研究の趣旨について説明し、医療機関との協力体制を構築する。また、岩手医科大学付属病院の摂食嚥下センタースタッフ（摂食嚥下障害看護認定看護師）や栄養サポートチーム（NST）リンクナースの意見を取り入れつつ調査内容を令和３年８月までに完成させ、倫理審査委員会の承認を得る。
その後、県央部の関連病院を対象にアンケート調査のパイロット・スタディを11月に実施し、本調査を１２月末日までに実施する。
リモート面会にはwebカメラやマイクが必要になるほか、アンケート調査には文書作成・郵送・回収・データ入力等の費用が発生するが、残る予算内で実施可能である。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染症の流行拡大により、調査対象医療機関に本研究の趣旨について対面での説明が困難であったこと、アンケート調査（質問調査票）に修正すべき点や不備が複数あったため、調査票の完成と調査の実施が令和３年度に持ち越された。
予定していたアンケート調査が次年度に実施となったため、調査に関わる費用を繰り越す。令和３年度内にリモート面会に必要な環境を整えながらアンケート調査を実施し、webカメラやPC、文書作成・郵送・回収・データ入力等の費用として支出予定である。最終年度となる令和４年度には、実態調査の医療機関への報告および「看護師栄養教育プログラム」の策定を計画しているため、それらへの支出を行う予定である。