2021 Fiscal Year Research-status Report
Association between equol productivity and menopausal symptom of the Japanese woman
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20K11058
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Research Institution | Gunma Paz University |
Principal Investigator |
小林 亜由美 群馬パース大学, 保健科学部, 教授 (20323347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 有紀子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (00251190)
井手野 由季 群馬大学, 数理データ科学教育研究センター, 准教授 (60616324)
林 邦彦 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (80282408)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | エクオール産生能 / 更年期症状 |
Outline of Annual Research Achievements |
「エクオール」は大豆イソフラボンが腸内細菌により代謝された活性代謝産物である。女性ホルモン様作用が高く、更年期症状の緩和、骨密度減少の抑制、乳がん、循環器疾患のリスク低減、月経前症候群の精神症状の緩和、シワの減少等の美容効果など、近年その健康およびアンチエイジング効果に注目が集まっているが、産生能がある人とない人がおり、それがどのようにして決定されるのかや、更年期症状などの女性特有の健康にどのように影響するのかは十分に明らかになっていない。本研究は、エクオール産生能の獲得や活性化に関わる要因を検討すること、ならびにエクオール産生能と更年期症状との関連を明らかにすることを目的とする。 研究2年目となる2021年度は、日本ナースヘルス研究(JNHS)ならびに、群馬ナースヘルス研究(GNHS)の継続調査参加者15,717名のうち、返信用ハガキにて本研究への参加の意志を表明した4,732名に、自記式質問紙調査票、ならびに尿中イソフラボン測定調査用検査キットを郵送した。その結果、4,073件の検体を回収し(2022年3月31日にて検体受付を終了)、659件が未回収であった。 イソフラボン測定ならびに測定結果の研究対象者への発送については4,070件が終了し、残り3件については、現在測定結果報告待ちの状態である。イソフラボン測定調査 調査票のデータ入力については、現在までに2,000件が終了している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
尿検体の回収と測定、結果の返却が3例を残して終了している。アンケート用紙の入力も約半分が終了している。
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Strategy for Future Research Activity |
3年目となる2022年度は、残った3件については、結果報告を待って、対象者に結果を報告する。イソフラボン測定調査 調査票は、残りの2,073件分について、データ入力を完結させる。データ入力終了後は、データクリーニングを実施した後、以下の分析を行う。
1)エクオール産生/非産生者の割合の検討、2)エクオール産生能と更年期症状との関連の検証:エクオール産生群-非産生群間で更年期症状 21 項目についての頻度と割合を算出.「第 1 回尿中イソフラボン測定調査」と本研究の両方に参加した者については,15-2021 年における更年期症状の発生割合をそれぞれ算出し,エクオール産生群-非産生群間で比較する.3)エクオール産生能と生活習慣との関連の検証-① エクオール産生群-非産生群間で,SF-FFQ で尋ねた 12 食品・食品群について頻度と割合を算出する.-② エクオール産生群-非産生群間で,BMI,喫煙状況,アルコール摂取状況について,頻度と割合を算出する.4)エクオール産生能の経時変化とその関連要因の検討:2015 年に実施された「第 1 回尿中イソフラボン測定調査」の参加者 4,472 名のうち,今回調査(2021 年調査)に参加した者について,エクオール産生/非産生に変化があった者の割合を算出するとともに,6 年間での変化者(産生→非産生,非産生→産生)と非変化者の間で,更年期症状,食生活,BMI,喫煙状況,アルコール摂取状況等を比較する.
調査結果の研究協力者への周知は、年1回のニュースレターやホームページ上で結果の概要を公開することにより行う。また、専門学会での発表や海外学術雑誌への投稿に向けて準備をする。
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Causes of Carryover |
1,538円の残金であるため、端数とみなしてよい。来年度は、論文投稿等の成果報告を行う予定であるため、そのための資金として組み入れる。
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