2022 Fiscal Year Research-status Report
医療的ケア児のための居場所支援「訪問看護ステーション療養通所介護」の試行と評価
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20K11065
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Research Institution | Shonan Kamakura University of Medical Sciences |
Principal Investigator |
小森 直美 湘南鎌倉医療大学, 看護学部, 准教授 (70438307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伴 佳子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 准教授 (80726498)
野村 佳代 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 教授 (90335589)
松本 光生 湘南鎌倉医療大学, 看護学部, 助教 (10869449)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 医療的ケア児 / 訪問看護 / 療育 / 居場所支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、訪問看護ステーションにおける医療的ケア児の居場所支援「訪問看護ステーション療養通所介護」を試行、評価することを目的としている。この研究目的を達成するために2022年度目標は、以下の通りとした。 ①医療的ケア児の居場所に関わる課題と解決方法を検討する。 ②医療的的ケア児の一時預かり支援体制を構築する。 2022年度の成果は、①7月2日(土)オレンジ研究発信プロジェクト特別企画シンポジウム(Zoomウェビナー公開及び後日アーカイブ配信)において、シンポジウム1「医療的ケア児の地域の居場所を考える」の座長および基調講演を行い、医療的ケア児の置かれている現状について報告した。また、12月17日(土)には、ワークショップ「在宅患者(医療的ケア児等)の水害時の避難をどのようにすすめるか」を行い、ワーク1「在宅患者における水害の認知、避難、障壁などの現状」、ワーク2「在宅患者において水害時の避難を改善するために」を実施し、様々な職種や保護者等と医療的ケア児の避難に関わる課題と解決方法について検討した。さらに第42回日本看護科学学会学術集会においても報告した。② 「医療的ケア児の一時預かり支援 訪問看護ステーション療養通所介護」を開始し、医療的ケア児5名の一時預かり支援を試行した。2023年度は、医療的ケア児の一時預かり支援を受けた保護者および訪問看護師にインタビュー調査を実施し、その評価を実施する予定である。このことから2022年度の目標はほぼ達成できたと考えている。訪問看護師による一時預かり支援は医療的ケア児の居宅で行うものが殆どで、未就学児の場合、居宅および病院以外に医療的ケア児の居場所はないことが明らかとなっている。自宅及び病院以外において一時預かり支援が求められている時とは、どのような時かをさらに検討し、柔軟な一時預かり支援を構築していく必要があると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
以下の予期せぬ理由により、計画よりも進捗がやや遅れていると自己評価した。 (1)新型コロナウイルス感染症の感染対策予防のため対面開催の予定だったシンポジウムやワークショップを、Web開催に切り替えて実施した。 (2)所属機関の研究倫理審査会の審査に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、「訪問看護ステーション療養通所介護」の評価を行うために、一時預かり支援を受けた医療的ケア児の保護者に対して、インタビュー調査を実施する。今年度も新型コロナの影響を受けると考えられるため、さまざまな方面から支援を受けながら、柔軟に対応していく予定である。今年度は以下の方策で取り組む。(1)医療的ケア児を受け入れている訪問看護ステーションにおいて、介護保険施設「看護小規模多機能居宅介護」に従事する訪問看護師の研修を行い、訪問看護師の育成を試みる。(2)「訪問看護ステーション療養通所介護」における医療的ケア児の一時預かり支援を継続する。(3)一時預かり支援を受けた医療的ケア児の保護者および訪問看護ステーション訪問看護師、介護士に対してWebインタビュー調査を実施し評価を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の蔓延によって、研究の遂行に支障をきたしたため
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Research Products
(1 results)