2023 Fiscal Year Research-status Report
子育て家族との関係性構築のための子ども虐待潜在リスク調査票を用いた支援方法の検討
Project/Area Number |
20K11067
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
森鍵 祐子 山形大学, 医学部, 教授 (20431596)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 淳子 仙台青葉学院短期大学, 看護学科, 教授 (30250806)
赤間 由美 山形大学, 医学部, 准教授 (90700021)
武田 恵里奈 山形大学, 医学部, 助教 (20976328)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 子育て / 家族 / 関係性 / 虐待予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
自治体の母子保健専門職は,母子健康手帳交付や乳幼児健診等の機会にハイリスクアプローチとポピュレーションアプローチの2つの視点で子育て家族を支援している。このような機会に子育て家族との関係性を構築することで,子ども虐待予防と子育て家族のより安心した子育てにつなげることができると考える。 本研究は,簡略版子ども虐待潜在リスク調査票(BCAP;The Brief Child Abuse Potential Inventory)を用いた子育て家族との関係性構築を重視した保健師等の母子保健専門職による支援を検討し,わが国での子ども虐待の発生予防に資することを目指すものである。BCAP日本語版の信頼性・妥当性の検討,ならびにBCAP日本語版を用いた子育て家族との関係性構築のための支援方法の検討を目的としている。 今年度はBCAP日本語版を用いた子育て家族対象の調査と,BCAP日本語版の信頼性・妥当性の検証を行う準備を進めた。調査準備に時間を要したため,研究期間を延長した。 子育て家族と関係性を構築する支援方法の検討のために,自治体の母子保健活動ならびに子育て支援への参画と情報収集を行った。自治体の母子保健担当部署は,こども家庭センターの設置準備を進めているところが多く,今後,相談支援体制の強化が図られる見込みである。相談支援の場をどのように活用して子育て家族との関係性を構築していくのかについて,今後も実践の場と協働して検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
調査準備に時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
子育て家族を対象とした調査を実施し,BCAP日本語版の信頼性・妥当性の検証を行う。また,子育て家族と関係性を構築する支援方法の検討のために,具体的支援方法と課題を抽出する方策である。
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Causes of Carryover |
準備に時間を要し,調査が遅れたため次年度使用額が生じた。次年度の調査実施ならびに調査データの整理,発表等に使用する計画である。
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