2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of nursing education program for cancer medicine and genetics taking advantage of the characteristics of Oita Prefecture.
Project/Area Number |
20K11071
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
塚谷 延枝 大分大学, 医学部, 遺伝カウンセラー・看護師 (60849636)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 祐美 大分大学, 医学部, 医員 (50548146)
井原 健二 大分大学, 医学部, 教授 (80294932)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 遺伝看護教育 / 遺伝カウンセリング / 遺伝カウンセリング体制 / がんゲノム医療 / 遺伝性腫瘍 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年よりがんゲノム医療が保険診療の下、開始された。がんゲノム医療において遺伝性腫瘍家系であることが判明することがあり、遺伝カウンセリング部門との連携は必須である。看護職は、がん患者とその家族をケアする中で遺伝的なニーズをキャッチし、相談を受けることがあり、遺伝カウンセリングの最初の窓口になる可能性が高いと思われる。がん患者とその家族を支援する看護職は、がんゲノム医療と遺伝に関する正しい知識を持ち支援できることが期待される。しかしながら、遺伝に関する認識には個人差があり、臨床現場では対応に苦慮する場面が想定される。本研究では、大分県における看護職のがんゲノム医療と遺伝に関する認識調査を行い、大分県の地域特性を活かしたがんゲノム医療と遺伝に関する看護教育プログラムを開発することを目的とする。 2023年度は、2021年度に実施した大分県の看護職における遺伝に関する認識の実態調査について、がんゲノム医療連携病院とその他のがん診療病院の2グループに分け、分析を行った。その結果を大分小児保健学会で報告し、大分県の看護教育プログラムの開発に向けて意見交換を重ねた。現在、論文を作成している段階である。 今後、実態調査の結果をもとにがんゲノム医療と遺伝に関する看護教育プログラムの作成・実施を試みる予定である。がんゲノム医療と遺伝に関する正しい知識をもつ看護職の育成、大分県のがんゲノム医療体制・遺伝カウンセリング体制の整備・連携に貢献し、がん患者とその家族の支援につながることを目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度に実施した大分県の看護職における遺伝に関する認識の実態調査について、看護教育プログラムの開発のためにさらなる分析を行ったため、遅れている。2024年度は、分析結果に基づいた地域版遺伝看護教育プログラムの作成を試みる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、大分県のがん診療病院に勤務する看護職の遺伝に関する認識の実態調査について論文発表を行うとともに、地域版遺伝看護教育プログラムの作成に向けて共同研究者とミーティングを重ね、実態調査に基づいたプログラムを作成する予定である。
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Causes of Carryover |
2020年度から流行したCOVID-19の影響により学会参加等に使用する旅費を使用しなかった。また、調査結果の分析を行い、論文を作成中のため、看護教育プログラムの作成・実施・評価のために計上していた分を使用しなかった。使用しなかった予算は、2024年度に看護教育プログラムの作成・実施・評価、論文の投稿に使用する予定である。
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