2021 Fiscal Year Research-status Report
主観的幸福感をトリガーとした家族介護者における介護予防行動促進モデルの構築
Project/Area Number |
20K11104
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Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
高林 知佳子 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (20637631)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 家族介護者 / 介護予防 / 自己健康管理 / 主観的幸福感 / トリガー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、介護予防行動を引き起こすトリガーとしての主観的幸福感に注目し、要支援・要介護状態にある高齢者の家族介護者に対し、介護を担いながらどのような生活体験をしているかのインタビューを行ない、介護をする中での幸福感、自身の健康への思い、これまでの自己健康管理の内容、それらのきっかけと継続理由、中断理由を抽出する。次に、自己健康管理は主観的幸福感により促進されると仮定した上で、インタビュー結果を基に、家族介護者の自己健康管理の影響要因を検証する分析モデルを作成する。さらに、この分析モデルを基に作成した質問紙を用いて全国調査を実施し、家族介護者の自己健康管理の影響要因を明らかにする。最後に、明らかになった影響要因をふまえ、家族介護者の人生の支援として、家族介護者の健康寿命を延ばし、住み慣れた地域で安心して自分らしく生活していくために、家族介護者の介護予防につながる前向きな行動を促進するモデルを構築する。 2021年度は、家族介護者にインタビュー調査を実施する計画であったが、新型コロナウィルス感染症流行の影響により、インタビュー調査を当初予定していた対面形式をやめ、電話によるインタビュー調査を行うことに変更し、本学倫理員会に申請した。審査により承認の判定が得られ、研究対象者に協力依頼文を発送したところまでを行った。 2022年度は、家族介護者に対するインタビュー調査を行い、家族介護者の幸福感と自己健康管理の現状をまとめ、家族介護者の自己健康管理の影響要因を検証する分析モデルを作成する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の研究では、家族介護者にインタビュー調査を実施する計画であったが、新型コロナウィルス感染症流行の影響により、当初予定していた対面形式のインタビュー調査から電話によるインタビュー調査を行うことに変更し、本学倫理員会に申請した。審査により承認の判定が得られ、研究対象者に協力依頼文を発送したところまでを行ったが、インタビューの実施までには至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、A県内の居宅介護支援事業所の管理者の協力を得ながら、家族介護者に対するインタビュー調査を行い、家族介護者の幸福感と自己健康管理の現状をまとめ、家族介護者の自己健康管理の影響要因を検証する分析モデルを作成する予定である。
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Causes of Carryover |
当初の研究では、A県内の居宅介護支援事業所の管理者の協力を得ながら、家族介護者に対するインタビュー調査を行い、家族介護者の幸福感と自己健康管理の現状をまとめる予定であったが、インタビュー調査の実施までには至らず、研究対象者への協力依頼文書の発送までを実施した。 2022年度は、家族介護者に対するインタビュー調査を行い、家族介護者の幸福感と自己健康管理の現状をまとめるとともに、家族介護者の自己健康管理の影響要因を検証する分析モデルを作成する。なお、研究経費の内訳としては、インタビュー実施に伴う通信費、インタビュー協力者への謝金、インタビューデータ入力補助の人件費、封筒や印刷用コピー用紙等の消耗品費を計画している。
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