2022 Fiscal Year Research-status Report
急性期病院における認知症看護実践に関する組織風土尺度の開発
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20K11105
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Research Institution | Yamanashi Prefectural University |
Principal Investigator |
小山 尚美 山梨県立大学, 看護学部, 准教授 (80405117)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 裕子 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (40279906)
流石 ゆり子 山梨県立大学, 看護学部, 名誉教授 (70279892)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 認知症看護実践 / 急性期病院 / 組織風土 / 尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
暫定版OcQ-DNAの因子構造と実践的利便性を検討し、OcQ-DNA予備尺度を作成することを目的とし、A県内の急性期医療を担う病院のうち、機縁法で抽出された3つの病院に勤務する所属部署が病棟の看護職に対し、無記名自記式質問紙調査を郵送法で実施した。配布数440、回収数174、有効回答172、有効回答率39.1%であった。暫定版尺度の87項目の質問に対して項目分析(天井効果、フロア効果、I-T相関、I-R相関などを確認)を行い、基準値を持たさない7項目、似通った質問内容41項目を削除し、因子分析(最尤法によるプロマックス回転)によって因子行列、累積寄与率、Kaiser-Meyer-Olkinの標本妥当性の測度(KMO)等で因子構造を確認し、これらの基準値が最も高い質問項目になるまで因子分析を複数回繰り返した。その結果、21項目を削除した計18項目が最も当てはまりが良く、4因子構造が抽出された。累積寄与率62.0%、全体と各因子のクロンバックのα係数0.841~0.930、KMOは0.873などの基準値を満たす結果が得られた。抽出された4因子は、それぞれ「患者の安寧重視のケア習慣(安寧重視)」10項目、「認知症へのスティグマ(スティグマ)」3項目、「認知症看護の支持・承認(支持・承認)」3項目、「他業務優先の圧力(他業務優先)」2項目と命名した。 先述の因子分析による統計解析で、21項目が因子構造から除外されたが、これらの質問は項目分析での天井効果、フロア効果、信頼性分析等では、基準値から極端に外れているわけではなかったことから、次段階調査でも、これらの質問のステートメントを改めてブラッシュアップした上で質問項目に含めることとした。最終的にOcQ-DNA予備尺度の質問数は40項目となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度に、尺度に関わる用語の定義・構成概念の整理のための文献収集・文献検討に時間を要したため、予備尺度の作成が令和4年度となった。
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Strategy for Future Research Activity |
急性期医療を担う病院に勤務し、所属部署が病棟である看護職2000名程度を対象に、無記名自記式質問紙調査を実施する。得られたデータから、予備尺度の信頼性・妥当性を統計的に検証する。
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Causes of Carryover |
令和4年度は暫定版尺度の因子構造と実践的利便性を検討するための質問紙調査にかかる経費(調査票印刷・郵送・データ入力等)を実行した。 令和5年度は予備尺度の信頼性・妥当性検証のために質問紙調査を実施する予定である。したがって、次年度は質問紙調査にかかる経費(調査票印刷・郵送・web調査代)として使用する計画である。
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