2023 Fiscal Year Research-status Report
急性期病院における認知症看護実践に関する組織風土尺度の開発
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20K11105
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Research Institution | Yamanashi Prefectural University |
Principal Investigator |
小山 尚美 山梨県立大学, 看護学部, 准教授 (80405117)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 裕子 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (40279906)
流石 ゆり子 山梨県立大学, 看護学部, 名誉教授 (70279892)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 認知症 / 看護実践 / 急性期病院 / 組織風土 / 尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に作成した40項目からなるOcS-DNA予備尺度の信頼性・妥当性を検証する為、令和5年5月~8月に、看護職2,079名に対し郵送もしくはWEBによる無記名自記式質問調査を依頼した。 863名から返送が得られ、欠損値や同一選択肢による連続回答のあるもの以外を有効回答とし、793名を分析対象とした。 天井効果およびフロア効果はみらず、I-T相関とI-R相関で相関係数0.3未満の1項目を削除した。また、項目間相関が0.7以上の項目(15組26項目)の類似性から内容を比較検討し17項目を削除した。これら18項目を削除した22項目で、探索的因子分析(最尤法、プロマックス回転)を実施した。因子負荷量0.40未満の項目はなく,複数に高い負荷量を持つ2項目を除外し、因子の解釈や尺度の利便性を考慮しながら単純構造となるよう因子分析を繰り返した最終的に8項目を除外した4因子14項目をOcQ-DNAとした。因子数および各因子の解釈は第2段階調査とほぼ同様の結果であり、第1因子は【患者の安寧重視のケア習慣】、第2因子は【認知症へのスティグマ】、第3因子は【他業務優先の圧力】、第4因子は【認知症看護のチーム志向性】と命名した。各因子間の相関はr=0.099~0.689で,クロンバックのα係数は尺度全体が0.861,各因子は0.857~0.880であった。OcS-DNAの確証的因子分析では、適合度は、GFIが0.956、AGIFが0.934、CFIが0.972、RAMSEAが0.055であった。また、既存尺度との有意な相関が確認でき、独自質問項目である「自部署の認知症看護に対する満足度」「自部署の認知症看護の質に対する認識」とも中程度の正の相関がみられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度に、尺度に関わる用語の定義・構成概念の整理のための文献収集・文献検討に時間を要したため、予備尺度の信頼瀬・妥当性の検証が令和5年度となった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度中の国内誌への投稿および掲載を目指す。
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Causes of Carryover |
令和5年度は予備尺度の信頼性・妥当性を検証するための質問紙調査にかかる経費(Web調査画面作成・紙媒体調査票印刷・郵送・データ入力等)を執行した。 令和6年度は論文投稿にかかる経費(英訳等)として使用する計画である。
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