2022 Fiscal Year Research-status Report
療養生活支援における訪問看護師の観察力を視線運動解析を用いて可視化する研究
Project/Area Number |
20K11116
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Research Institution | Meiji University of Integrative Medicine |
Principal Investigator |
田中 小百合 明治国際医療大学, 看護学部, 教授 (80324573)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河原 照子 明治国際医療大学, 看護学部, 講師 (20739370)
松岡 みどり 明治国際医療大学, 看護学部, 講師 (60739382) [Withdrawn]
渡邉 康晴 明治国際医療大学, 基礎教養講座, 准教授 (90454537)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 訪問看護師 / 観察力 / 視線運動 / 病院看護師 / 比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、訪問看護師の観察力の特性を明らかにすることである。研究内容は、客観的データである在宅療養生活の市販動画をみている際の視線の動きは視線運動解析ソフトを用いて分析し、主観的データである観察についてのインタビュー内容はテキストマイニングソフトを用いて分析する。そして、それらを訪問看護師と病院看護師間で比較するものである。 令和4年度は4点実施した。 ①収集した主観的データの分析結果を学術集会に発表した。インタビュー内容を逐語録に起こし、テキストマイニングソフトKH Coder Ver.3を用いて、形態素解析と単語頻度分析、階層的クラスター分析、および抽出された語と外部変数の共起ネットワーク分析を実施した。病院で勤務する看護師17名(看護師歴10-35年)と訪問看護師14名(訪問看護歴1-16年、他看護師歴5-43年)間では、「療養者」「介護者」「訪問看護師」「みる」「思う」など20個の観察の共通点があった。病院看護師は「失語症」「麻痺」などの身体症状とそれに関連した「段差」「家」などの環境を観察していた。訪問看護師は「玄関」「住宅」などの生活全般の環境と看護対象者の「顔」「疲労」などの「様子」を観察する傾向がみられた。また、「自分らだったら~するけどなと思って見てました」などの訪問看護師の発言から、自らの看護活動と比較しながら観察していたこともわかった。 ②他学術集会に演題登録中が1件あり。 ③訪問看護師2名(訪問看護師歴平均10年)のデータ収集を追加した。 ④客観的データである視線の動きを視線運動解析ソフトを用いて分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
収集したデータのうち、主観的データの分析結果を学術集会での発表は実施できたが、客観的データである視線運動解析にやや遅れがみられる。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度であるR5年度は、 1)訪問看護師と病院勤務の看護師から収集した視線運動のデータ解析を行う。 2)学術集会への演題登録と発表、論文作成を行う。
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Causes of Carryover |
次年度の学会発表時の費用に使用する予定である。
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Research Products
(3 results)