2021 Fiscal Year Research-status Report
乳児をもつ父親の親性を高めるための教育プログラムの開発と実践・評価
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20K11119
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
足立 安正 摂南大学, 看護学部, 講師 (20708490)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 父親 / 乳児 / 子育て / 親性 / 社会的認知理論 / 自己効力感 / 育児家事行動 / オンラインプログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、集団形式で対面による演習を内容に盛り込んだ教育プログラムの実施が難しい状況であったため、2021年度に非対面式のオンラインで実施する内容のプログラムに修正した。以下にプログラムの概要を示す。 プログラムは生後2-3か月の乳児の父親を対象としたプログラムであり、1回目と1回目から2週間後の2回目の計2回で構成する。1回目・2回目ともWebミーティングツールを用いたオンラインで実施する。実施にあたっては、介入群と対照群を設定し、介入群にオンラインプログラムを実施する。プログラムは1回目と1回目から2週間後の2回目のオンラインミーティング、その間のセルフモニタリングで実施する。オンラインミーティングについては、Web会議システムを使用する。プログラムは土・日曜日に60~80分/回を2回/コース、定員6名程度/コースで設定する。必要なサンプルサイズを満たすためには14コースを開催する。 プログラム1回目に、乳児との関わり方を学ぶ。その他の育児家事行動は1回目のプログラムにおいて動画を視聴することで学習する。その後、1回目と2回目の間に自宅で実践し、その行動をセルフモニタリングし記録につける。プログラム2回目にセルフモニタリングした結果を発表し、再度評価を受ける(生理的・感情的状態、言語的説得)。さらに他者の発表を聞いて、自分にもできるという自信をつける(代理体験)。なお、1回目で視聴した動画は、2回目までの期間、参加者に限定配信され、自由に視聴することができる。 プログラムの効果を検証するために、プログラム実施前後と終了直後に質問紙調査(もしくはWebアンケート)を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度に教育プログラムを開発した。しかし、集団形式で対面による演習を内容に盛り込んだ内容であったため、今般の新型コロナウイルス感染症拡大下にあっては、当初予定していた2021年度中に実施ができない状況となった。そのため、2021年度にオンラインによる非対面式のプログラム内容に修正し、2022年度中に実施する予定をしている。現在は、2022年度の実施に向けて、プログラムで使用する教材、資料の準備をすすめるとともに、研究協力機関との調整を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度中にオンラインによる非対面式のプログラム内容に修正はできた。2022年度前半には、非対面式のオンラインプログラムに必要な教材として動画を作成する計画である。また、研究機関において倫理審査を受け、承認を受けたのち研究協力機関と対象者のリクルートの方法や時期について検討する。その結果を受けて、2022年度後半にオンラインプログラムの実施を計画している。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、2020年度に開発した教育プログラムを2021年度に実施できず、当初計画していた備品の購入や会場の借用、スタッフの人件費を支出しなかったため。 2021年度にオンライン形式でのプログラムに内容を変更し、2022年度に実施する計画をしている。2022年度はプログラム変更に伴う教材・資料の作成や、プログラムの案内文書の作成と送付等に使用する計画である。
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