2020 Fiscal Year Research-status Report
配偶者と死別した男性高齢者の社会生活への適応を促進する支援モデルの開発
Project/Area Number |
20K11125
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
室屋 和子 佐賀大学, 医学部, 准教授 (50299640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊谷 有記 佐賀大学, 医学部, 准教授 (10382433)
田島 司 北九州市立大学, 文学部, 教授 (40364145)
田渕 康子 佐賀大学, 医学部, 教授 (90382431)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 死別 / 適応 / 支援モデル / 男性高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、男性高齢者が配偶者との死別というストレスフルな体験を乗り越え、健康的でより望ましい状態で故人なしの社会生活に適応するための支援を明らかにすることを目的としている。研究者らの先行研究で明らかになった死別後の対処行動をもとに、経験者の知識やニーズを取り入れられるよう死別経験のある当事者と協働で創ることで当事者目線に立った現実的で適用可能性の高い支援モデルを開発する。高齢者の配偶者死別後の鬱や自殺などの健康を破綻させる状況は、高齢社会において重要課題である。支援モデルが活用できれば、死別者へのより効果的な支援が提供できると期待できる。 2020年度は、量的研究において死別後の社会生活への適応に有効な対処行動を明らかにするための文献検討を通して、死別ないしは対象者喪失後の高齢者の心理と対処に関する情報収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度は、2019年度の佐賀県での基礎調査を元に規模を拡大して質問紙調査を行う予定としていたが、新型コロナウィルスによる影響で前年度からのフィールド調査が進んでおらず、情報収集に留まった。
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Strategy for Future Research Activity |
佐賀県での基礎調査を行い、その調査結果を元に本調査を実行する。
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Causes of Carryover |
基礎調査を元に質問紙や研究方法の検討を行い、より精錬された研究計画を立案する。研究計画をもとに所属機関において倫理申請・承認を得たのち、研究対象団体や施設への研究協力依頼を行う。その準備・実施のための会議費や物品等に使用する。
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